旅の途上で

私の旅の記録です

2024年の流氷(1回/3回)

2年に一度、北海道へ流氷を見に行っている。今年はその年にあたる。大体2月末から3月初めに行っていて、今回は2月末から3月に変わる週末とした。この地域に住まわれている方々からすると何も解っていないと思われるが、ひとりの旅行者としてはこれまで色んな流氷を見たり感じてきたりした。

この時期に訪問しているのは、比較的オホーツク海に面する北見地方の天気が良いということと、比較的仕事の休みを取りやすいという理由からである。流氷を見るためには、流氷が接岸しているか、沖合にあることが大前提であるが、貴重な限定した期間に休みを取って行くなら、吹雪や曇天ではなく晴天の下で流氷を見ることができるのが良い。この限られた訪問期間では流氷が見られない年もある。そこは運としか言いようがない。もうひとつ、流氷が接岸していても、その流氷の形は様々である。自分が好きな流氷はごつごつした大きな、まさに流れている(漂っている)流氷であるが、近年は見ることが少なくなった。今回の訪問ではそのような好きな流氷を少しは見ることができたので良かったと思う。

初めて流氷を見たのは大学の冬。当時は北海道に接岸する地域も広く、流氷の氷の一つひとつが大きく豪快だった。年々接岸エリアや氷の大きさが小さくなってきていて、やがて流氷を見ることは困難になってくると思われる。もしまだ流氷を見たことが無いのであれば、是非今のうちに見ておいた方が良いと思う。

それではどこへ流氷を見に行けば良いか。3,40年前までは接岸するエリアは広く、オホーツク沿い北部のまちの雄武(おうむ)や紋別などからも普通に見ることができたが、近年ではその日数も少なくなってきた。網走でも年によっては接岸日数が少ない時もある。国後島の間の根室海峡根室半島をまわり込んで太平洋側まで流氷に覆われていた。今は接岸する地域も氷の量も減ってきているが、宇登呂あたりに行けば大体見られるのではないか。

今回の訪問先は羅臼を主訪問地にした。知床半島の東側の国後島に対面するまちである。流氷の季節での羅臼への訪問は2018年以来の6年ぶりになる。ただ流氷が来ているかどうかは分からない。

訪問期間は3泊4日。木曜と金曜は会社に休みをもらった。流氷の写真が多いので3回に分けて掲載したい。1回目は羅臼での流氷、2回目は北浜(網走市)~宇登呂での流氷、3回目は野付半島からの流氷。それぞれ違う場所からの流氷であり、この年のこの日の流氷の様子を残しておく。

今回1回目は中標津空港から開陽台経由で羅臼へ入り、翌日羅臼からのツアー船で、国後島を望む流氷のオジロワシオオワシの撮影になる。その後、根北峠を越え斜里のまちへ向かう。

伊丹空港中標津空港への直行便は無いので、羽田で乗継となる

伊丹空港では離陸後まもなく左に大旋回するが、その時の右側窓から見下ろせる西宮市、神戸市方面のまち

東京湾アクアラインの海ほたる上空

久しぶりの羽田

乗継ぎルートを初めて利用

久しぶりに羽田のラウンジに行ったが、ラウンジに限らずさすがに羽田は規模も大きく活気もある

中標津行きに搭乗する

右側窓席から。霧多布(きりたっぷ)のまち、霧多布岬

落石岬方向

根室半島。北側の根室湾に流氷が来ている

風連湖。凍っていて大きな雪原になっている。沖合に流氷

間もなく着陸

中標津空港

開陽台方向へ向かう

開陽台から国後方向を望む。国後島付近に流氷の接岸が見られる

開陽台付近の自分の好きなアップダウンのある直線道路。距離は短いが感じの良い道である。雪のない季節は道路がはっきり見えるので美しい

羅臼へ向かう

羅臼国後展望塔より。羅臼に流氷は来ていなくて残念。明日に期待

道の駅「知床らうす」にある食堂でホッケ定食。他の店も探したが混んでいそうだったり、駐車場が無かったり

翌朝。先ずはツアー会社に行って料金の支払いなどの手続きに行く

その後、出航まで時間が有ったので、熊の湯まで往復する。知床横断道路の冬季閉鎖区間。熊の湯の露天風呂に入りたかったが、さすがに時間的に難しかった。

以降はツアー船からの様子。国後島方向の沖合いにあった流氷。ロシアに拿捕されない手前で流氷とオジロワシオオワシを撮影。大きな望遠レンズを持った外国からの人たちが多くいた

羅臼港に戻り、道の駅で少し買い物。大好きな羅臼産うにの「塩水うに」を買った。この日の宿で日本酒とともに味わいたい。この時は漁の関係で全体的に「塩水うに」の数は少なかったので買えて良かった

塩水うにや、他にも少し買い物をしてから斜里方面へ向かう

地図で見ると知床半島の付け根に当たる部分の国道244号。根北峠で釧路地方と北見地方に分かれる

海別岳

浜小清水駅近くの踏切。ここを渡るとオホーツク海を見ることができる場所がある。フレトイ展望台下にある前浜キャンプ場。オホーツク海の沿岸部は意外と近づけない区間が多く、ここは海を見ることができるスポットのひとつ。先ずはここに行って、接岸しているかを確認した

そこからの流氷の様子。接岸されていて良かったが、雪原みたいで流氷なのかどうかわからなくなってくる感覚があまり好きではない。遠くに知床連山が見える

斜里のまちに戻る。たぶん斜里で一番大きなスーパーマーケット。目当てのデンプンせんべいを購入。素朴な味が良い。北海道でも札幌などではほぼ売っていない

今夜は日本酒。北海道の地酒のうち、根室の「北の勝」を選択

道の駅しゃり。小さな道の駅である。奥にピアノを弾いている人がいた。このあと食事をしていたら、その人がやってきたので少し話をした。公共施設や駅などに置いていて自由に弾けるピアノが全国に700ヶ所ほどあって、その7,8割を弾いてきているというすごい人だった

食事ができるお店を探し回るのが面倒だったので、道の駅となりのお店「くまうし」でジンギスカンなどを食べた

夜の知床斜里駅。駅のチラシなどをもらってきた

ホテルで食べる塩水うにと日本酒。これがたまらない

 

つづく