旅の途上で

私の旅の記録です

年末年始旅行(南東北)

この年末年始旅行は南東北4泊5日とした。南東北と呼ばれる宮城・山形・福島の各県に宿泊した。年末年始に宿泊できる宿を探していたら、結果的にこうなった。今回は1年前と違い、出発時間にも余裕を持たし、無事安全に終えることができた。詳細の行程は次の通りである。

・12/29  午後、伊丹空港仙台空港仙台空港鉄道で仙台駅へ。仙台駅近くに宿泊

・12/30 仙台駅近くでレンタカーを借りる(〜1/2仙台空港返却まで)。仙台→福島市内の飯坂温泉共同浴場福島県裏磐梯の温泉地に宿泊。

・12/31 近隣の中ノ沢温泉の旅館で日帰り入浴→福島市内の福島西IC→山形県米沢市の米沢IC→JR米沢駅に立寄り→東北中央自動車道で尾花沢IC→新庄市街地→肘折温泉に宿泊(年越しの連泊)。

・1/2 肘折温泉中山平温泉の旅館で日帰り入浴→鳴子温泉共同浴場仙台空港伊丹空港 

 

この旅行期間中に感じたこと、思い出したことを下記の通りまとめてみた。

仙台市内では阿部蒲鉾店の「ひょうたん揚げ」を食べることができず残念。以前は仙台駅にもひょうたん揚げ専門のお店が有ったが無くなって久しい。翌日は10時からオープンとのことだったが、立ち寄れそうもないので今回はあきらめた。

・仙台の繁華街、国分町にある牛たんの店「旨味太助」に初めて行った。小さな店の雰囲気も味も良かった。仙台名物牛たん発祥の店とのこと。

・その後に牡蠣を食べようと少し探し歩いた。立ち寄ったお店は、壱弐参(いろは)横丁にある「牡蠣小屋もういっこ」。立食いの店で安価に生牡蠣を食べることができた。1つ220円(通常は110円?)。安すぎて少し不安なところもあったが、とにかく美味い。ちなみに自分は小ぶりな牡蠣が良い。昔、北海道の厚岸で大きいな牡蠣を食べた時にそう思う出来事があった。一緒に飲んだ宮城県の地酒「萩の鶴」(純米吟醸)もグラスで550円。

・仙台駅前にある閉店した大型商業施設が心配になった。15年ほど前になるだろうか、仙台の支社への出張時は営業していて、少し立ち寄ったことがある。駅前の一等地に立つ巨大な建物は今後どうなるのだろう。(帰宅後調べると、さくら野百貨店跡で2棟の高層ビルを建てる計画があるらしい)

・以前からどんな温泉地かと気になっていた飯坂温泉を訪ねた。駐車場が少なくて、少し探しまわったが、うまく無料の公共駐車場を見つけた。「旧堀切邸」という豪農・豪商の旧家を見てから共同浴場に行った。「旧堀切邸」の入館料は無料だったが、300円位での料金でも良いのではと思った。

飯坂温泉共同浴場は「鯖湖湯(さばこゆ)」と「波来湯(はこゆ)」の2ケ所ある。「鯖湖湯」に入ってから「波来湯」にも行ったが混んでいて制限がかかっていたので入浴はやめた。「鯖湖湯」は道後温泉本館よりも古い木造建築の共同浴場だったらしいが、平成5年に当時の面影のまま新たに建築されたらしい。

飯坂温泉は川沿いにホテルが連なっているが、殆どが廃墟で、鬼怒川温泉を思い出した。

・昼時だったので、地元で昼食を取ろうと思った。食堂を一か所見つけたものの、探した感じではあまり飲食店が無かった。

飯坂温泉駅福島交通飯坂線というローカル鉄道の終着駅。この私鉄には乗ったことが無いので、いつか乗りに来た時に、また飯坂温泉の湯に浸かってみたい。

・福島の薄皮饅頭は有名らしい。何年か前に初めて知った。「福島柏屋」の泉店という店舗に立寄った。日本三大饅頭(と言うのがあるらしい)の一つらしい。

・暖かい年末年始で積雪など全く無かったが、福島市街地から裏磐梯に向かう途中にある長い土湯トンネルを抜けると積雪あり。この日はこの辺りの温泉地に宿泊したが、宿の人によると例年に比べ全く雪が少ないとのこと。

中ノ沢温泉ではどの宿に入浴させてもらおうかと考えたが、磐梯西村屋という宿のお湯に浸からせてもらった。少し熱めの乳白色の硫黄泉は気持ちが良かった(露天風呂の方は少し温度が低かった)。その近くに「天ぷらまんじゅう」という饅頭を売っている日之出屋というお店があった。想定外に食感含め面白くて美味かった。

・福島西ICから東北自動車道を北上。間もなく福島JCT東北中央自動車道に分岐し、県境の9kmのトンネルを超えて山形県に入る。この東北中央自動車道山形県を縦断する。こんなにつながっていたのかと大変驚いた。無料区間もあり。

・高速道路を下りて、新庄駅に立寄った。JR米坂線が2022年8月の豪雨により、一部区間が被災しており、代行バスが走ってる。その様子を新庄駅で何かわかるかなと思って立ち寄ったが、「米坂線一部列車と代行バスの時刻変更について」という時刻表が貼られてるだけであった。

・米沢に来ると大抵立ち寄る米沢ラーメンの「ひらま」に行ってみたが、大変混んでいたので断念した。米沢駅から遠くも無いが近くでもない。

新庄市街地から肘折温泉に向かう道。建物も何も無い一本道がしばらく続くが、いきなり温泉集落が現れる。ちなみに冬季はこの先の区間は通行止めになっている。川沿いの温泉集落に降りて行くループの道が珍しい。

・ここも豪雪で有名だが肘折温泉までの道路への積雪は無し。年末から年始にかけての夜は雨だった。

新庄市街地から鳴子温泉に向かう国道47号線沿いに、「堺田分水嶺」がある。ここは分水嶺を気軽に見ることが出来る。堺田駅の近くにある。気軽に見られる分水嶺として、自分が思い浮かぶのは、岐阜県の「ひるがの高原の分水嶺」とここだけである。この小さな水の流れが太平洋と日本海に分かれて流れていくんだと考えると、結構感動する。

鳴子温泉共同浴場「滝乃湯」は素晴らしい。鳴子を通過するときは大抵立ち寄るようにしている。今回は違う温泉宿の日帰り入浴にしようか迷ったが、ここまで来て「滝乃湯」に立寄らないのもどうかと思い、立ち寄ることに決めた。温泉が大量に湯船に注がれる様子は迫力がある。少し熱めの乳白色の硫黄泉への入浴は気持ちが良い。

鳴子温泉からは仙台空港方面へ寄り道することなく走る。肘折温泉の宿の方が見送ってもらった時、鳴子から空港方面に行くなら、途中にある駅の道「あ・ら・伊達な道の駅」が全国でもトップクラスの評判なので是非立ち寄ってみてはとの話があった。それを思い出し立ち寄りはしたが、なぜこの道の駅がそんなに人気があるのか良く解らなかった。

仙台空港へ向かう途中、仙台港北ICで高速道路を下りて、その近くにある「かき小屋」に行った。混んでいる昼食時間帯を外し、少し遅めの14時半に到着したが、逆にお店の受付は終了していた。残念!結局空港内のお店で蒸し牡蠣を食べることにした。

・残念な思いをしながら空港方面へ海岸に沿って走ったが、この新しい道路(塩釜亘理線)は防波堤機能も持つ素晴らしい道だと思った。

・仙台18:50発の伊丹行きANA機は、B767-300(76E)の国際線に利用されるタイプだったた。座席の前の部分、5席×7列もプレミアムシートがあるが、誰も座っていなかった。なぜだろう。

 

最後になったが、1/1の16時10分頃に石川県能登半島沖合を震源とする大地震があった(東北地方内陸部の肘折温泉では揺れを感じず)。さらに、1/2の17時45分頃、羽田空港に着陸したJAL機と震災対応に向かおうとする海上保安庁機体との衝突事故があった。地震及び、事故により亡くなられた方々には心よりご冥福をお祈りいたします。また、今後大変な状況にある被災地の皆様には心よりお見舞い申し上げます。

輪島の火災したエリアは自分のいくつかの思い出があった場所である。今回の地震災害で自分として何かできないかを考えたい。ちなみに、前回の年末のブログでもふれたが、GWの4/末に能登半島沖合の舳倉島に行くことにしていて、前日は輪島の宿を予約している。まだ先の話しであり、その時の現地の状況は分からないが、様子を見ながら判断したい。少しでも早く不自由のない暮らしに戻って欲しい。

 

年始はつらい出来事から始まったが、今年初めての自分の旅行記録として残しておく。

おばあさんは何をしているのだろうと思っていたが、小さなお地蔵さんに毛糸の衣装を着せていた

山形PA

山形新幹線用の線路幅(標準軌)

共同浴場「上ノ湯」

地元、大蔵村の地酒「花羽陽(はなうよう)」

解りにくいが遠くは雲海。肘折温泉は標高が高いようで、新庄のまちまでずっと下って降りる感じ

途中にある棚田。雪が積もっていて何が何だかわからないという感じだろうと思い、行くのはやめた

舟形町役場

金鳥のホーロー看板が懐かしい。全国で殆ど見かけなくなっている

たまたま列車と出くわしたので、少し先回りして駅から撮影

真ん中にある水路から流れてくる水が、この分岐点で日本海に流れていく水と、太平洋に流れていく水に分れる

中山平温泉の「鳴子やすらぎ荘」。ここの温泉も「メタケイ酸」成分を多く含み素晴らしいが、年始期間で日帰り入浴ができず残念

同じく中山平温泉の「花渕荘」ここも気落ちの良い日帰り入浴ができる宿である

 

滝乃湯

道の駅

仙台空港近くに大きなガソリンスタンドが出来ていた

[2023年12月29日(金)~2024年1月2日(火)]