旅の途上で

私の旅の記録です

JR九州「SL人吉」ラストラン

北大阪急行の延伸部分を初乗りしたあと、千里中央駅からモノレールで大阪空港へ向かった。福岡空港着9:20の飛行機に乗る。この日は「SL人吉」の運行最終日で、博多13:48→熊本17:38と、4時間弱もかけて走るSLに乗ることにしている。このチケットは運よく取ることができた。

全国の動態保存のSLはいくつかあるが、これだけ長時間走るSLは無いと思う。「SL人吉」は、「58654」というナンバープレートを掲げている大正生まれの8620形の機関車である。「ハチロク」という愛称名で鉄道ファンに認識されている。1922年(大正11)製造で1975年に現役を引退。その後JR肥薩線矢岳駅前の「人吉市SL展示館」で静態保存されていたが、状態も良かったことから動態保存になっていた。全国の動態保存されているSLも同様だと思うが、故障や修理の場合の交換部品が無い。同じ形式の機関車から取ってくることもできないし、新しく作ることもできない(部品を作るための機械が無い)。これが今回の引退の理由のひとつである。

この「58654」は100年目を迎えたということで、2022年11月18日に「SL58654百歳号」としての熊本~八代間でイベント列車を走らせている(→本ブログにも掲載)。本当にお疲れさまという感じである。地球を何周する距離を走ったのだろう。なんと、九州各地で計約330万km、地球83周分らしい。

博多駅では十分な時間があったので、気分的にもゆとりを持つことができた。博多駅の3階で(ホームからさらにエスカレータで上に上がったところにある)、記念切符と記念グッズを販売されていたので、少し並んでその記念切符と当日の運転士の時刻表(スタフという)のレプリカを買った。実際に使われた鉄道部品以外のレプリカは買わない主義だが、実際この日に乗るスタフのコピーなので記念に買っておいた。記念入場券は硬券の切符であるが、乗車券は実際にこの切符を使用した。

最後の運行日の天気は良くなかったが、幸いにも熊本駅に着くまで雨は降らなかった。沿線から絶え間なく多くの人たちが最後のSLを見送っていた。その様子を列車の中からずっと見ていた。

翌日の八代駅での式典の日は朝から雨がひどかった。とはいえ、ホームには多くの見送りの人であふれ、最後にふさわしいセレモニーが開催された。セレモニーも終了し、大きな汽笛を発声したあと八代駅を出発していった。これほどまで多くの人に見送られて退役する幸せなSLはいなかったと思う。この時のあいさつでJR九州の社長が話されていたが、この「SL人吉」は人吉駅に保存されるらしい!

3月のこの週末、この熊本までJR九州最後SLを乗りに行った時の出来事を残しておく。

伊丹空港

福岡空港

福岡空港博多駅

記念乗車券の中に入っている硬券の乗車券を使用。指定席券は1ヶ月前に確保していたもの

熊本から走ってきたSLが入線

時間があったので、さきほど記念切符を購入した売り場の方へ戻り、一番右にあるスタフを購入

博多駅での出発前の様子

久留米駅

車内の様子

大牟田駅。後ろはDE10。昔と違いターンテーブルが無くSLの向きを変えられないので、両方に機関車が付いている

JRと並行している西鉄のホームからもお見送り

この煙の、石炭のにおいがたまらなく良い。今はそう言えるが、昔はこれが普通で大変だった。冷暖房も無く、トンネルに入ると窓を閉めないと大変なことになる

玉名駅に停車中の様子

熊本駅の到着。ホームが狭いので移動が困難

熊本駅前のアミュ広場では、小雨の中、「九州がっ祭」というイベントをやっていた

この日の夜の食事は、ホテル近くの「ぼうぶらどん」というお店へ

ホテルで飲むお酒、九州のホテルで飲むお酒は焼酎が多いが、今回は珍しく日本酒にした→「れいざん」

翌朝、雨がひどい。SL人吉は、最後に地元の人たちを乗せて熊本から八代まで走ることなっている。一足先に、普通列車八代駅へ行く

八代駅での式典の様子

SL人吉を見送り、八代駅から新八代駅へ移動

新八代駅うどん屋が無くなっていた。売店で「日奈久ちくわ」などを買い、ビールを飲みながら新幹線を待つ

「さくら」で、いっきに新大阪まで帰る。「さくら」の指定席は4列シートなので快適。缶ビールを飲みながら大阪へ帰る

[2024年3月23(土)~3月24日(日)]