昔からの親友たちと久しぶりに会うために奈良に行った。東京までの帰路はJR関西本線経由で名古屋から新幹線とした。途中、以前から訪問したかった東海道五十三次の関宿と、日本に最後に残された特殊狭軌の鉄道に乗ることにした。その時の記録を残しておく。
<奈良>
中国の上海郊外の都市で働いている高校時代からの親友が春節ということで帰国していた。転勤して3年程度だと思うが普段は殆ど会えない。この3月にこちらから中国に会いに行くことを考えていたが、新型コロナウィルスで騒ぎが始まった頃でもあり、そもそも別の事情で中国には行けないかも知れないと思っていたので、この機会に会っておくことにした。場所は奈良市内であるが、もうひとりの親友たちにも声をかけて4人で会うことにした。
折角奈良に行くこともあり、その機会を利用して、追加で2つの訪問先を決めた。奈良からの東京への帰りはJR関西本線を経由して名古屋から東京に戻ることにした。その途中での訪問先は、亀山市の関宿(東海道五十三次)に立ち寄ること。それと一度は乗ってみたかった元近畿日本鉄道のナローゲージ(特殊狭軌)路線に乗ることである。どちらも初訪問で楽しみであった。
少しでも早く奈良まで行きたかったので、金曜の夕方、早めに勤務を切り上げた。京都までは新幹線で、そこから奈良まではJR奈良線を利用した。JR奈良駅近くのホテルを予約したので、近鉄での移動ではなくJRである。
19時半から飲み会を始め、それから店を変えてひとりが合流。そのあとも3次会に行ったので、解散したのは深夜2時を過ぎていた。
酒の席で、翌日の午前は久しぶりに新薬師寺に行ければ行きたいと話したところ、一緒に車で行こうとの話になった。それが、話の途中で薬師寺に行くことになった。薬師寺は入ったことがないので、まあそちらでもいいかと思い、新薬師寺ではなく薬師寺に行くことにした。ちなみに似ているが場所含め全く別の寺である。新薬師寺も国宝の仏像だらけで素晴らしいので行きたかったが、薬師寺の方も高校生の時代は奈良に住んでいて、薬師寺の搭は通学ルートから毎日見ていたものの、中には入ったことがなかったので楽しみだった。
<関宿>
薬師寺訪問後、JR奈良駅まで送ってもらった。予定していた奈良発11:10の列車に間に合わせてくれた。途中の加茂駅で乗り換え関駅に向かった。
関宿は江戸から47番目の宿場町で、今でも古い町並みが1.8キロの長さに渡り保存、または町並みに合わせた改装で美しい光景を作っている。国の「重要伝統的建造物群保存地区」に指定されている。この日は隣駅の亀山駅近くの宿に宿泊予定していたので、時間を気にすることなくのんびりと古い町並みを楽しむことができた。途中の酒屋で「鈴鹿」(すずしかと読む)というお酒を買ったり、関駅からの電車時刻の関係もあり、古民家カフェに入ったりもした。
この日の宿は関でも探したが、駅近くになかったので、隣駅の亀屋のビジネスホテルを予約していたので移動した。夕食時間には早かったがホテル近くに食事の店があまりないようだったので、駅前のレストランで済ませてから10分かからない距離にあるホテルに向かった。
<ナローゲージ>
翌日も晴天。この日は、日本に残されたナローゲージ(その中の特殊狭軌762mm)のうちの2路線に乗る。線路幅が極めて狭い。四日市あすなろう鉄道(内部・八王子線)と、三岐鉄道北勢線である。どちらも過去に近畿日本鉄道から移管されている。
今はこの2社と黒部峡谷鉄道だけと言われている(昔は軽便鉄道という同じ線路幅の狭い路線が全国に走っていた。)。
このような珍しい路線を楽しんだあと、桑名駅から、桑名発14:38発の「快速みえ」で名古屋に向かい、名古屋発15:24の「のぞみ372」で東京に戻った。
[2020年1月31日(金)~2020年2月2日(日)に訪問]