旅の途上で

私の旅の記録です

沖縄離島での連休⑥伊江島<全6回>

この日は那覇から日帰りで伊江島へ行く。本部半島から見える鍋のふたみたいな形をした島で、いつかは行きたいと思っていた。これまでも沖縄本島近くの橋が架かっていない島にもいくつか訪れているが、この伊江島は初めて渡る島になる。那覇からレンタカーで本部港まで往復した。本部港から伊江島行の船が出ている。
レンタカーはおもろまちのTギャラリアで借りた。建物のオープンが9時なので、今回のように本部港の出港時間が決まっている船に乗る場合など、少し遠方に行く場合は注意が必要である。Tギャラリアには少し早く着いたが、建物の扉の前にはすでに何人か並んでいた。9時に扉が開いて、すぐに予約したレンタカー会社のカウンターのところに行けたが、その時既に後ろはかなり長い列ができていた。
本部港伊江島行の船が11時出港なので少し焦っていた。効率よくレンタカーを借りられたにも関わらず、9:15分位に出発となった。少し高速道路を飛ばして、本部港に着いたのは10:40。もしレンタカーのカウンターで並んでいたら間に合わなかった。それでももう車両甲板がいっぱいで車を乗せることができなかった。とっさに次のフェリーで行こうと切符販売窓口に相談したが、帰りの伊江島からのフェリーがいっぱいで車を乗せて帰れないとのこと。
仕方がなかったので、車で行くのは諦めた。そこで駐車場に車を停めようとしたが、どこも駐車スペースがない満車状態。駐車場の交通整理をしていた人からはかなり遠くの駐車場を指定されたが、そんなことをしていたら11時に間に合わない。もうさっき窓口で切符を買っている。参ったなと思いながら、しつこく駐車場をまわっていると、たまたま空いているところを見つけた。すごくラッキーだった。駐車してなんとかフェリーに飛び乗ることができた。
フェリーにはたくさんの人が乗船していた。連休中なので人が多いのだろうと思っていたが、伊江島で「ゆり祭り」というイベントが開催されていて、地元の方々もたくさん伊江島に集まってきているということがわかった。
港付近にはレンタカー扱う店が2件あったが、急に行っても当然空いていない。レンタサイクルで回るにはきつそうな島なので、どうしたものかと思っていたが、たまたま出発直前の観光バスを見つけて、何とか空席わずかのところで乗り込むことができた。観光バスは効率的でガイドによる勉強にもなるので結構好きである。ガイド兼運転手?による案内により、短時間でも充実した観光を楽しむことができた。観光バスは先ずはゆり祭り会場に立ち寄り、約1時間停車後に、島内の観光スポットを見て回り、最後は伊江島港に戻ってきた。これで2,000円とは随分安い。
伊江島からのフェリーが本部港に到着した。那覇までの道のりに混雑が予想されたが、それでもレンタカーの返却まで少し時間もあったので、すぐ近くの橋でつながっている瀬底島に渡ってみた。
小さな島なのでひと通り走ってみたが、ビーチの近くに建設途中でストップしている巨大な廃墟があってびっくりした。何ということか・・・
その夜は、レンタカーを返した後、おもろまちで食事をした。
翌日は快晴。帰るのが悔やまれる。それでも那覇空港発11:25の飛行機に乗らねばならない。飛行機の中では、もうこれで今年の大型連休が終わるなと、思いたくもないことを思いながら、いつの間にかぐっすり眠って羽田へ向かった。



おもろまちのTギャラリア。この中にたくさんのレンタカー会社のカウンターが並んでいるところがある。実際に借りる場所へは免税店が並ぶ店内を突き抜けていく



本部港



いよいよ出港。遠くに見えるのは伊江島





伊江島の港付近









ゆり祭りの会場







ハイビスカス園。こんなにも種類があるとは知らなかった。それも美しく育てられている。意外にも良かった








城山(ぐすくやま)。伊江島タッチューとも言われる。高さは172mあるが、中腹の駐車場と土産物店があるところまで車で上れる。この日は混んでいたようで山の頂上に登るまで、上る人と下りる人でところどころ渋滞状態だった


公益質屋。戦時中の弾痕がそのまま残っている。極めて珍しい。耐震などの関係で危険だからと取り壊されるものが多い。全く違う場所の話だが、小笠原諸島の父島の夜明山にある海軍通信隊本部跡を思い出した。大規模な建物が戦時中に砲弾を受けたそのままの状態で残っていて驚いたが、規模は違うにせよそれに近いものがある。バスの窓からではなく、近づいてゆっくり見たかったが仕方がない。是非、次の機会にゆっくり訪れたい。


島村屋観光公園というところ。ここの売店伊江島の特産品のピーナッツ糖を買った



湧出(ワジと読むらしい)。断崖の下から湧き出る湧水が昔は島の大切な水源地だったらしい。断崖絶壁の迫力ある光景が見られる




ニィヤティヤガマ。女性用のガマだったらしい。洞窟内に子宝に恵まれるという石がある。


葉タバコ栽培も盛んに行われている。何となく思っていたが、他の沖縄の島とは違う。大規模に農業を行っている富裕層が比較的多いのではと思っていたが、バスガイドによるとやはりそのような話があった





伊江島との別れ。また来るよ〜


遠くに見える大型船はマルエーフェリー。鹿児島から奄美の島々を経由して、鹿児島最南端の与論島を離れたあとは、本部港(接岸場所はこの船とは違う)に立寄り那覇に向かう。この船には2010年5月と2014年5月の2度乗船している。まさに同じ時間のこの船である。客観的に見ている自分が面白い


橋をくぐって本部港へ。このあと、この橋を渡って瀬底島に行くことになる


もうすぐ本部港。近くの防波堤での釣り人も帰る時間・・・


本部港に着いた




瀬底島にて。この巨大なコンクリートの廃墟。写真に写ってるのは一部である。一体どうしたものだろうか。後で調べてみたらリゾート会社が建設中に倒産したらしい。何とも言えない気分に・・・。最後の写真は瀬底島側から橋を見たところ


おもろまちでレンタカーを返してから少しお店をさがし歩いた。結局、長堂屋というアグー豚のしゃぶしゃぶの店にした。美味しかった。店員の話では有名人も来てくれているとのこと。皇室の方もこられたとか。本当か?





那覇空港。時間帯によるのだと思うが、出発ロビーは思っていたより空いていた

[2015年4月29日(水)〜5月6日(水)に訪問]