旅の途上で

私の旅の記録です

夏の北海道(1/2) 札幌から奥尻島まで往復

2023年8月の、夏季休暇での旅行のことを記しておきたい。

行き先は北海道で、期間は8泊9日。行程はグーグルマップで示している。訪問の目的は大きく2つ。ひとつは、まだ訪れたことが無い奥尻島に行くこと。もうひとつは、大型のオートバイで久しぶりに北海道の道を走ること。その内容について、夏季休暇前半の「札幌から奥尻島まで往復」と後半の「大型バイクでの小さなツーリング」ということで2回に分けて纏めておきたい。

 

奥尻島へのフェリーが出ている江差までの往復はレンタカーを利用した。その江差までの往復において、もうひとつ行きたいところがあった。島牧村の賀老の滝である。詳細は写真のコメント欄に記載しておきたい。ちなみに、この夏のレンタカー確保も大変だった。今後も益々旅行客が増えていく状況において、とにかく旅行計画を立てた時に併せて確保することが必要と考えている。

※レンタカーでの走行ルート

伊丹空港から新千歳空港

機内一番前の席。プレミアムクラスの座席が直前に空いたので、ポイントで利用。プレミアムポイント4ポイントか14,000円が必要。プレミアムポイントは今年中に使いきれないので、少しでも距離のある路線では使っておきたい(残ってもANAコインに交換できる)

この日の夜に食事をした「魚勢」というお店。行ってから探した

食事後、狸小路の商店街の中にあるお店をめざす

この狸小路横丁の中にある

厚岸(あっけし)の牡蠣を食べさせてくれる「大厚岸」というお店。昔から何度も利用させてもらっている。この日は生ガキ2つと、根室の地酒「北の勝」を頼んだ

ススキノの交差点。よく見るアングルから撮影

ココノススキノという商業施設がオープン間近の様だった。ここは自分が札幌に勤務していた時は、ヨーク松坂屋だったような。その後、ロビンソン、ススキノラフィラ?と変遷。良く変わるなと思う。全くの建て替えになった

ススキノ交差点から駅前通りを札幌駅方向に撮影

翌日は最高に天気が良かった。そして暑かった。というか、旅行期間ずっと暑かった。多少湿度の違いがあってマシかもしれないが、大阪と気温は変わらないのではという気がする。

積丹ウニの旬であることから、少し立ち寄って食べてから南の方へ進めることにした。お店もこの朝に決めた。驚いたことに、札幌からの札樽道余市手前まで延伸されていた。全く知らなかった。積丹町の美国というところまで走る

この美国にはウニが食べられるお店がいくつかあるが、純の店というお店に行った。30分ほど待ったかもしれない。お値段は想像以上に高額だったので、ミニウニ丼を頼むことに。でも量的にはちょうど良かった。これで、礼文羅臼積丹のウニを食べたことになる(残念ながら、食べ比べている訳ではないので、違いが良く解らない・・・)

古平と余市の間にあるローソク岩。この海岸を通るたびにトンネル崩落事故を思いだす

余市の町を経由して、函館本線沿いの国道5号線倶知安に向けて走る。途中立ち寄った仁木駅。仁木は道内ではフルーツの産地として知られている(全国区ではないと思うが)

偶然にもホームに倶知安行きの普通列車が入ってきて、何人かの乗客が下車した。今はこういう車両の列車が走っているのか・・・という感じだった

然別駅

小沢駅。駅前の「トンネル餅」を売っていたお店が閉まっていた。知らなかったが、後で調べると昨年に閉店していたようだ

跨線橋が古くて感じが良い。いつまでも残って欲しいが、この駅も北海道新幹線開業に伴い、函館本線の小樽~長万部間の通称「函館本線の山線」廃止に併せて無くなることになる。新幹線開業を待たずに、それよりも早くバス転換されていくという話もある。残念でならない。この山線はSL時代はC62の大型機関車が走り、全国からの鉄道ファンが撮影に訪れる極めて人気のある路線だった。その当時は自分は小さかったので知らないが、その後1988年から1995年まで、小樽~ニセコ駅間でC62の3号機がニセコ号として復活運転をしている。その時は札幌に住んでいた時期と重なっていたので、何度か撮影に出かけていた。その後もこの山線ではC11型の機関車がニセコ号として臨時運転されていた

倶知安の町へ向かう峠を越える手前にある温泉宿。日帰り入浴ができる

ここから倶知安(くっちゃん)町。しばらく走ると標高1,898mの大きな羊蹄山が見えてくる

倶知安駅の手前から新幹線工事が行われていた

倶知安駅

倶知安駅前からの羊蹄山。雲がかかっている

駅を背にして駅前通りを撮影。新幹線が開業すると、この駅舎も含めて駅前も全く様変わりするだろう

倶知安駅。この駅舎自体は変わらず残っているが、この駅の裏側、つまり改札口から先は工事で全く様子が変わってしまっている

その変わっている様子を倶知安駅となりのコープさっぽろの屋上から撮影。1枚目が駅舎側。2枚目は先ほどの小沢駅の方向。1枚目写真の左端の建物が倶知安駅舎。その線路側が工事していることがわかる。写真の真ん中に新しいホームが見える

倶知安駅を離れ、国道5号線を南下。左の山は羊蹄山

途中立ち寄った比羅夫駅。「駅の宿ひらふ」としても有名である

その後、黒松内から森までは高速道路を利用。写真は森の漁港から見た駒ヶ岳。この駒ケ岳も見る角度で形は変わる美しい山である

翌朝は雨。江差の港まで走る。出航時間は9:40なので、駐車場を探したりするので、9時頃には着きたいところ。江差の町やその近隣の宿を取ることが出来なかった。雨は間もなく止むことになる

もうすぐ江差

港の駐車場がいっぱいだったので、少し待機することになった。数台待っていた。折り返すフェリーが到着し、下船された人のクルマとの入れ替えで駐車

チケット売り場。既に予約していた。お盆休みで混雑すると思い、指定席を買っておいた。江差発9:40→11:50奥尻着。奥尻発15:00→17:10江差着。滞在時間は3時間。今回の奥尻島は、観光というより到達することを目的としていたので、港周辺でのんびり過ごすつもりである

ハートランドフェリーはきれいで快適なので好きなフェリーである(荒れた日に乗ったことが無いので)。稚内利尻島礼文島を結ぶ航路でも運行されている

2等指定席。リクライニングシートで快適。空いていた

2等。そこそこ混んでいたが、想像していたよりも人は少なかった

江差港を離れる。少しだけ青空が見える

奥尻島奥尻港に接岸する

奥尻島のマスコットキャラクターの「うにまる」くん

港周辺でのんびり過ごすつもりだったが、フェリーの中で、ダメもとでレンタカー屋さんに電話してみた。何とか1台軽自動車を用意してもらえるとのことだったので、港からお店に歩いて向かった。数件のレンタカー屋さんがあるが、商店と兼務しているとか色々である。やはり3時間もあるとじっとしていられない

レンタカーを借りて、一度港に戻り、昼食をとった。フェリーターミナル2階にある「BELLA VISTA」というお店。期間限定で奥尻産のうに丼奥尻産ウニのクリームパスタというのが同じ値段でメニューにあったので、後者の方を選んだ。決して安くは無いが、折角来たので・・・。これで、奥尻のウニも制覇?

昼食をしていた時間もあり、島を一周ですることはできなかった。天気も良く海も青く美しかったが、海の海岸に近いところは濁っていた。島の最北端のところに賽の河原公園というところがある

レンタカーを返却してから港へ戻る

「うにまる」君に見送られて・・・

奥尻島とお別れ

江差港に到着。折り返すこのフェリーに乗る人たちが待っている

駐車場へ戻るときに、フェリー全体を撮影

江差の町からの海

その夜に訪れたお店「あひる」

翌日も快晴。「御勝手屋羊羹」へ立ち寄る。函館に行くと必ず売っている。ようかん以外にも色々な和菓子を売っている

江差の「いにしえ海道」を通って、次は「賀老の滝」をめざして海岸沿いの道を走る

遠くに奥尻島に向かうフェリーが見える。まさに昨日乗ったフェリーである

海岸沿いの国道が災害で通行止めになっていて、少しだけ迂回することになった

親子熊岩というらしい

前日に行った奥尻島が見える

大成から瀬棚までの海岸沿いの道からの景色。普段は内陸に入った国道を走るが、ひょっとしたらこの区間を走るのは初めてかも知れない

かつて走っていた国鉄瀬棚線の終着駅。1987年3月に廃止。乗ったことは無いが、乗ってみたかった

三本杉岩

瀬棚のまちを通過し、島牧村に入り、国道229号線から賀老の滝への道を進む。今回は賀老の滝に行くことも大きな目的のひとつである。賀老の滝は、日本の滝100選にも選ばれている高さ70m幅35mで、水量の多い時期は飛瀑もすごく迫力ある滝であり、北海道で一番大きな滝になる。札幌勤務の時に一度訪れたことがあり、下から眺める景観(第一展望台)は迫力があった。また行ってみたいと思っていた。その後、10年ほど前に道南のキャンプ旅行をしていた時に立寄ろうとしたが、遊歩道が災害で通行止めとなっていて行くことができなかった。数年前に第二展望台なら行けるということを知り、今回行くことにした。念のため、今回も江差に居た時に島牧村役場に電話して確認をしたところ、赤い橋を渡っていくと斜め上から見えますよとのことだったので行けることは確信した。ところで、この滝の訪問において最も気を付けないといけないことがある。それは熊対策である。この辺りは熊の出没地域で、これまでも島牧村は、「賀老高原へ続く道路でヒグマの出没が多く、ヒグマが車両に向かってくるとの情報も寄せられているので通行止めをする」という情報を発信していたときもあった。自分としても、音を出して存在を知らせることが大切、出合い頭にならないことという考えから、モンベルで熊よけ鈴と、笛(ホイッスル)を購入しておいた。

賀老の滝の第二展望台駐車場まで走る。舗装がされている道だが、あまり気落ち良くはない

駐車場に設置されている看板

途中にある赤い橋

駐車場から10分か15分かという感覚の時間で展望台に着く。鈴と笛を鳴らしながら歩いていた

第二展望台からの賀老の滝。なんと!植物が生い茂っていて良く見えない!迫力も無い!気合を入れていったが残念な気持ちになった・・・。

帰り道も同じように音を鳴らしながら駐車場へ戻った。駐車場に戻りほっとした。久しぶりに熊の緊張感を味わうことができた。結果的には何もなかったので良かったが、逆に音を出す方が危ないのではないかと思ったりもした。どちらが正しいのだろう

第一展望台の駐車場。遊歩道は通行止めになっているが、案内図だけ写真を撮っておいた

※これが賀老の滝。この写真は島牧村のホームページからお借りした。第一展望台からの眺望

国道に戻る帰路。熊でなくて良かった

賀老の滝を見終えたので、今夜の宿泊先の登別温泉をめざす。途中の函館本線熱郛駅。ねっぷと読む。これらの山線の駅は全て廃止になってしまう。その後は黒松内から高速道路で登別へ

登別温泉

登別から新千歳空港に戻りレンタカーを返却する。高速道路ならあっという間に着くが、登別温泉から北上し、中山峠を超えて定山渓温泉経由で千歳へ向かった。数日後のこの旅行の最終日は定山渓のホテルに泊まることにしているが、そのホテルに荷物を預けに行った。理由は後述する

定山渓から千歳へ向かう道。初めて走った。こういう経路で走ることはなかなか無い。千歳の市街地で最後の給油をして、新千歳空港近くのレンタカー会社にレンタカーを返却。

夏の北海道旅行の前半が終わった。新千歳空港からバスで札幌市内のホテルに向かった。再び札幌へ

この日の夜は「だるま」のジンギスカン。この店は6・4店

ホテルまで、夏祭り中(ビール会社各社のビアガーデン)の大通公園、改修工事中の旧道庁を通りながら戻る

明日からバイクツーリングの予定だが、台風の影響が気になる。今考えても仕方が無いので、明日の朝の状況で計画通り実行するかやめるかを考えることにした

(次回へ続く)