旅の途上で

私の旅の記録です

2023年GW① 離島編(屋久島、口永良部島)

この連休も離島に行くことにした。以前から気になっていた島のひとつ、鹿児島県の口永良部(くちのえらぶ)島である。2015年5月末に大きな噴火があり、当時はニュースになっていた。今はもう大丈夫である(宿の人によると月に2回は気象庁から調査で訪れるらしい)。

口永良部島へのアクセスは屋久島からのフェリーになる。屋久島へのアクセスは複数あるが、今回は伊丹→鹿児島空港屋久島空港へと飛行機の乗り継ぎとした。行程は、屋久島1泊→口永良部島2泊→屋久島1泊である。その後は屋久島→鹿児島1泊→熊本3泊→大阪の行程で旅行を続けた。

このブログでは、基本的にはひとつの旅行を一回の記事として残しているが、写真の枚数が多いので、今回は連休前半の離島編と、後半の熊本編とに分けて記録する(それでも1回が長い!)。細かなコメントは写真と共に記しておく。

 

[離島編]

口永良部島に訪れることが目的であるが屋久島経由となる。屋久島自体は3回目の訪問だと思う。今回は口永良部島への訪問が目的なので、行きと帰りに各々1泊するだけの感じであるが、フェリーの時間の関係上、少しは時間が取れるので、いくつかの観光スポットには立ち寄った。

今回の口永良部島訪問の計画で、最も大変だった事がある。小さな離島の宿泊施設の確保も大変だが、そこのところは今回スムーズだった。宿の方からは、レンタカーが無いと温泉にもどこにも行けないよとの話があった。この島にはレンタカーが1台しか無く、あとは屋久島で借りてフェリーに乗せて往復することになる。

そのレンタカー探しが大変だった。屋久島に何件かあるレンタカー屋さんに何度も電話して探したが空きが出なかった。鹿児島市街地で借りて、フェリーで屋久島経由で口永良部島まで行くことも考えたりもした。結局は一台のレンタカーを確保することができたが、本当に良かったと思う。

先日、この機会に、橋が架かっていない島を訪れた回数について少し調べてみた(離島=きちんとした定義は解らないが、自分では離島振興法の対象で本土とは橋が繋がっていない島という認識)。上陸した島は59(フェリーで渡った島が隣の近い島に橋が架かっている場合は一つと数えた)。フェリーで寄港しただけで上陸していない島は12だった(船から島を眺めただけ)。上陸した島のうち、飛行機やヘリコプターを使ったのが、青ヶ島対馬久米島北大東島南大東島宮古島多良間島石垣島与那国島。あとは、フェリーである。

今回、屋久島からフェリーにレンタカーを乗せて口永良部島に渡った。瀬戸内海の大崎上島(広島県)と弓削島(弓削島、上島、生名島、岩城島は橋で繋がっている:愛媛県)は、近い距離としてはあるものの、レンタカーでの上陸はこれまで訪問した離島では初めてのことだった。

その屋久島から口永良部島行きのフェリーにはテレビ局の撮影隊も乗船していた。インタビューを求められたものの申し訳ないがお断りした。ちなみに、自分のように開業一番列車や、最終廃止列車に乗りに行くとしばしば撮影されたりインタビューをされそうになるが、新聞以外は顔がまともに映るのでお断りをしている。

そのテレビ局の撮影だが、バラエティ番組の収録で1週間滞在したようである。噴火後の島の状況を記録するドキュメンタリー番組と思っていたが違っていた。6月23日の19時から放映されるらしいので、どのような番組か見てみようと思う。

伊丹空港。この出発の日の午前は大変だった。GW直前に目の調子が悪くなり、眼科に行かざるを得なかったり、この日は平日だったので並行してオンライン会議に入ったりして、かなりバタバタして空港に向かった

神戸市上空

先日、学生時代の友人と訪れた須磨浦公園

明石海峡大橋も美しい

鹿児島空港JAL(JAC)機に乗り換え。自動チェックインの使い方が分からず、窓口に並ぶ。身分証明書や電話番号などの確認など本人確認があった。JALは普段使ってないので少し戸惑った。覚えていないがJALのカードを忘れたのかも知れない

揚立屋のさつまあげを少し購入

屋久島行きに乗る

鹿児島空港日本エアコミューター(JAC)。この機種は機体の後ろから乗降する。自分にとっては初めてかも知れない

屋久島空港に到着。あっという間である。レンタカーを借りて先ずは今夜の宿に向かう。思ったよりも良い感じの民宿だった

少しクルマで走ったところにあるAコープで部屋で飲むお酒を購入

屋久島産焼酎の利き酒セットがあったので頼んだ。見た目は判らないが、左から「愛子」「水の森」「三岳」。三岳は大好きな焼酎のひとつで良く飲んでいる。隣のテーブルで食事をされていた大阪の高石市(だったかと?)から来られていたご夫婦と楽しく会話させて頂いた。翌朝も一緒に記念写真を撮らせていただいたが、今思えば大阪でもお会いしたかったと思う。もう随分長い間、旅先で出会った人の連絡先を聞くことをしていない。この日の宿泊は3組で、もう一組は三重県四日市市からのご夫婦だった

翌朝の山の様子

宮之浦港13:00発の口永良部行きのフェリーまで時間があったので、ここだけは行っておこうと思った所に立ち寄ることにした。ここは平内海中温泉。潮の満ち引きで湯船い入れたり入れなかったり。この日のこの時間帯は入れたが、少し時間が気になったので入浴をやめた。初めて屋久島に来たのは25年ほど前になるが、その時は深夜近くの時間帯が干潮で入浴することができた

ここの温泉は素晴らしい。とにかく熱いのが良い。49度の単純硫黄泉とあるが、そこまでは無いだろう。湯船の下の石の間から湧き出ている。空いていて、いっときは一人だった

千尋滝。ここも素晴らしい

途中立ち寄った屋久島町総合センター。ここにも観光案内所がある

通り道にあった屋久島町役場。美しい建物である

偶然見つけた酒屋さん。昨夜の利き酒で飲んだ焼酎「愛子」が気になっていたので、ここで購入することにした。愛子とはこの島にある愛子岳という山の名前らしい

宮之浦港

なんと、車長2、3センチ超えたために航送運賃が上がってしまった。フェリーに乗る場合、レンタカーは小型の方が良いが、やっと空いた一台なので仕方がない

口永良部島行きのフェリー「フェリー太陽Ⅱ」。クルマはバックで入る。内装もきれい。空いていた

出航。停まっている船は鹿児島港行きフェリー

口永良部島が見えてきた。厚い雲がかかっている

口永良部島に上陸。所要時間は1時間40分

先ずは、今夜から2泊お世話になる宿へ向かう

チェックイン後、先ずは「西之湯温泉」へ。協力金(入浴料)200円。熱くもなく、温くもなく。人がやってこないか心配しながら入ったが、結局誰も来なかった

次は、「寝待温泉」へ。この道を下って、少し歩いたところにある。ここも混浴だが、おばあさんが2人会話している声がした。この日はあきらめて宿へ戻った

この島ではシカを多く見ることができる

翌日、改めて「寝待温泉」へ。なかなか雰囲気が良い。泉質もやさしい硫黄泉で気持ちが良かった。クルマに戻る途中、親子とすれ違って会話をした。その夜、同じ宿であることが判った。高齢の父親とその息子さんであるが、観光ではなく用件が有って口永良部島に来られていた。普段、父親は鹿児島市内、息子は千葉に住まれている。その夜は息子さんとの会話が弾んだ。歳が同じであることも判った。ちなみにこの宿は、建物の雰囲気も良く、オーナーの方とも色々話をさせてもらった。またこの島に来ることが有ればこの宿を選ぶだろう

次に向かったのか「湯向(ゆむぎ)温泉」。ここは男女別の湯船がある。湯の花がすごい。数多くの温泉に行っているが、湯の花がとても多いと感じる

噴火時の待避所がいくつかある

島を一周しようと結構な距離を走ったが、だんだん道が荒れてきた。走っているうちに少し怖くなるような道になってきている。3/4くらいは知ったところで、とうとう道が寸断されているところに来てしまった。普通は通行止めの標識があるべきだと思うが、そんなものは無かった。同じ道を引き返すことになった

引き返して、逆はどうなっているのか知りたかったので、一周道路の逆側に行ってみると、こちらは通行止めの標識があった。集落に近いからだろう

集落の様子。水が多いようで、湧き水が何か所かで見られた

集落から逆側の山道を進む。目的は岩屋泊というところ。こちらの道にはヤギの集団が居た

山頂にヘリポートがあり、そこからの景色。ヘリポートは先ほどの西之湯の近くと2ケ所ある。

さらに進んでいくと、路肩が崩れているところがあり、これ以上進めなかった。こちらも通行止めの標識は無かった

その夕方、遠方に見える島は、硫黄島(いおうじま)。鹿児島県三島村になる。小笠原諸島硫黄島(いおうとう)とは当然違う。来年はあの島をめざしたいと思った

3日目の最終日、とても天気が良かった。着いた日の夜は大雨だったが、やはり島に3日いるとどこかは天気の良い日が来る

15:20のフェリーに乗る。特に行くところもなく、また「湯向温泉」に行った。珍しく人を見かけた

こういう島の道を走っていて、車とすれ違ったのは一度しかなかった

集落にある売店。一つのうち商店にはビールなども売っていそうだったが、運転するので飲めず・・・

港近くにある屋久島町の出先。小さな観光案内所の機能もある

口永良部港

出航時間まで集落内を散策

屋久島からのフェリーが到着する

先ほどの屋久島町の出先が入っている建物の1階部分。切符売り場と観光案内所がある。2階は役場

口永良部島との別れ

来た時と違って天気が良く、島全体を見ることができる

遠くに屋久島が見える

宮之浦港に入港

レンタカー屋さんに聞いていた宮之浦港近くのお店「潮騒」。確か、飛魚唐揚げ定食だったような。もうひとつは飛魚つけあげ。ビールはノンアル

翌日は朝から白谷雲水峡へ。ここも是非立ち寄るべきところだと思う。フェリーは、宮之浦港発13:30→17:40鹿児島(鹿児島本港区南埠頭)着である。それまでの時間を過ごした

気になっていた古い橋を訪れた

宮之浦港には、レンタカー返却専用の駐車スペースがある。ここに停めて、鍵などは助手席に置いておく。ガソリンは満タン返しだが、街中にはガソリンスタンドの数に困ることはない

口永良部島に行った時に見たフェリーと同じ。時間も同じ

屋久島を離れる

開聞岳が見えてきた

桜島も見えてきた

桜島は見る角度で形が変わる。色んな表情がある。天気も良くくっきり見える

港に到着する前に、タクシーを手配するかと船内のアナウンスがある。自分は鹿児島中央駅まで頼んでおいた。荷物が大きくてバス移動では少し面倒に思えた。下船するとタクシーが並んでいておもしろい

鹿児島中央駅近くのホテルに宿泊

市電で天文館に行き、行ったことがあるお店を含めていくつかのお店をまわったがどこも満席。仕方なく、歩いて駅の方に戻った。途中で以前行ったことがあるしゃぶしゃぶの店があり、席が空いていたのでそこに入ることにした

食事後、おとなしくホテルへ。翌日からは、未訪問地である五木村、五家荘をめざす熊本内陸部のたびが始まる

 

[続く]