旅の途上で

私の旅の記録です

山口県の島々と、岩国から秋吉台

山口の岩国市にある岩国城に行きたかった。テレビのブラタモリという番組で岩国城のことをやっていて、蛇行した錦川を見下ろす山の上の素晴らしい場所にあることを知った。是非そこに行ってみたいと思っていた。それが今回の山口への旅行のきっかけである。7月中旬の連休を利用して山口への旅行は2泊3日とした(プラスもう1泊で山口以外の場所にも訪問。次回記載)。岩国城訪問のほか、この機会を利用して山口県の瀬戸内海の島々に行ってみることにした。さらに次はどこへ行こうかと考えたが、明確に行きたい場所が思い浮かばず、大まかには秋吉台方面かなとざっくり決めただけにしておいた。1泊目の宿泊先は岩国のビジネスホテル、2泊目はやはり山口県を代表する温泉地である山口市湯田温泉にした。

山口県の瀬戸内海の島には行ったことが無い。でも今回は、時間がそんなにある訳ではないので、先ずは橋でつながっている島にだけ行くことにした。なぜ瀬戸内海の島という言葉にこだわっているかと言うと、山口県日本海側の島の角島だけ行ったことがあるからである。瀬戸内海の島々は、岡山県広島県香川県愛媛県、そして山口県の島々がある。しかしこれまで山口県の瀬戸内海の島には行ったことが無かった。今回訪れた島は、笠戸島、長島、屋代島(周防大島)+沖家室島である。

直前からの九州、中国地方の大雨で、今回の山口での3日間の旅行中は大雨を覚悟していた。1日目の島巡りで初めに訪れた笠戸島では豪雨でクルマから降りることができなかった。しかし局地的な天気だったようで、あとの島々は何とか雨も降らずに訪れることができた。雨は夜まで降ることが無く、その日の夕方は、3度目にして初めて錦帯橋にも渡ることができた。2日目は朝から今回の訪問目的である岩国城に登るはずだった。ところが、雨は止んでいたものの、山の上にある岩国城は雲(霧?)の上で見えなかった。岩国城から見下ろす風景を期待していたので、これでは意味が無い。行程の都合上、いつ雨が止むかわからない中で待つ訳にはいかず、残念ながら今回は諦めることにした。その後、豪雨の中で山口市湯田温泉方面へまっすぐ走ることにした。少し北側に迂回した山道を走りたかったが、この雨の中で走っても意味が無さそうなので、まっすぐ湯田温泉に向かうことにした。特にこの日の宿は、自分にしては少し高額のホテルだったので、15時にはチェックインしてゆっくり過ごしたかったこともある。

3日目の最終日、どこに行こうかと思って地図を眺めていたら、「萩市佐々並市(はぎしささなみいち)伝統的建造物群保存地区」という伝建地区を見つけた。先ずはそこに立寄り、秋吉台方面を走って、新山口駅まで戻ることにした。秋吉台には、景清洞、大正洞、秋芳洞などの鍾乳洞があるが、大学生の時に友人4人と訪問して以降は立ち寄ったことが無かった。今回はあまり鍾乳洞に入る気がしなかったのでやめておくことにして、秋吉台のカルスト地形の中を走るだけにした。途中、猛烈な雨がしばらく続いたが、その間は大正洞の駐車場に停車して、雨が治まるのを待っていたりした。新山口駅に到着前、新幹線で新山口駅を通過するときに良く見下ろしていた転車台のあるJRの車庫に立ち寄った。新山口駅でレンタカーを返却し、駅の構内の居酒屋で少し早い食事をした後、新幹線で山口を後にした。山口旅行はこれで終わることになる。

ここからは、全く別の目的のもうひとつの旅行を始める。大阪までは新幹線で戻るのではなく、少し回り道をして、もう1泊を追加した鉄道旅行を楽しむことにしていた。週明けの日が会社としての休日になっており、全体では3泊4日の旅行となる。

新山口から宿泊地までの行程は以下の通りである。予定より早めの新幹線に乗ることが出来た。

 新山口17:21(さくら564)17:51広島18:04(快速みよしライナー)19:26三次[宿泊]

今回の山口旅行のきっかけとなった岩国城には登ることができなかったが、逆に言うと、またいつか行かねばならないという新たな目的ができた感じだった。

山口旅行1日目の走行ルート(島巡りの範囲)

新大阪駅。新大阪発6:50のさくらに乗車

広島駅で乗り換え。500系のぞみで新山口

「こだま」の指定席。自分には「こだま」に指定席のイメージはあまり無かったが、今回初めて500系「こだま」の指定席に乗ってみた。「こだま」は混んでいなくて、いつでも自由席で乗ることが出来るという感覚がある。指定席車両は500系「のぞみ」として現役時代走っていたときのグリーン車を使っている様である

新山口駅に到着

笠戸島に渡る橋

先ずは笠戸島

島にある造船所。山口県のガードレールは黄色だったことを思い出した

どしゃぶりで、クルマの外にも出れず、島の行き止まり辺りで小休止

阿多田交流館(平生回転基地資料展示)。回転は人間魚雷のこと。周南市の大津島の回転訓練基地は有名であるが、走行中偶然にもこの資料館を見つけた

長島。上関町役場。建て替えられたばかりであろうか、新しい建物だった

周防大島。かなり大きい島である。人口は約1万9千人の瀬戸内海で3番目に大きな島らしい。周辺の5つの有人島無人島を合わせた周防大島諸島と呼ばれている。自治体は周防大島町になる

沖家室島。周防大島の南にある小さな島。周防大島と橋でつながっている

周防大島を出て、まっすぐ錦帯橋へ向かう

錦帯橋の駐車場は河原にある。そこからの錦帯橋

錦帯橋。山の上に岩国城(写真の右上)

この日は時間が遅かったので、岩国城へは翌朝に行くことにしたが・・・

その夜に入ったお店「福の花」と夜の岩国駅

山の上の岩国城は雲の中

岩国城ロープウェイ乗り場近く。良い雰囲気のエリアがあった。クルマで少し走っただけなので、次回の岩国城訪問と併せて、徒歩で再訪したい

山口市湯田温泉への移動途中、JR岩徳線の木造駅舎の一つを尋ねてみた

山口県庁。10年にもならないと思うが、以前に出張で山口県庁に行ったことがある。その時、こんなに素晴らしい県庁があるのかと感動した。そのことを思い出して今回立ち寄ってみたが、休日なので中に入れなかった。素晴らしいというのは2枚目の旧県庁の方ではなく、今の県庁のある場所が多くの緑の中の素晴らしい場所に立っていたからである(この1枚目の写真からでは、そのことがわからない)。さすが多くの総理大臣を輩出している県だなと思ったことを覚えている

萩市佐々並市(はぎしささなみいち)伝統的建造物群保存地区。小さな伝建地区だったので、少し散策したいと思ったが、雨がひどくてクルマから降りなかった

ワイパーの効き目が無い雨が降ってきたので、大正洞の駐車場に2時間ほど停まっていた

雨も上がり、駐車場横にあった「秋吉台エコミュージアム」に行ってみた。少し、展示内容や展示の仕方がひと昔前のミュージアムの印象。大正洞には行かず

秋吉台展望台

JR西日本下関総合車両所新山口支所にある転車台

新山口駅。以前は小郡駅という駅名だった

駅構内にある居酒屋に入った

山陽新幹線全線開業50周年になるらしい

駅の改札の所にあった看板。湯田温泉の宿泊客の荷物を無料配達してくれるらしい。良いサービスだと思う。全国でも珍しいというか、見たことが無いような気がする

写真の左上、先ほど訪れた転車台を見ることができる

芸備線沿線。この辺りはこのような色の瓦屋根の立派な家が多い

三次駅に到着

この日は、この先の区間の運転は取りやめられていた。翌日は朝から動いてくれることを期待した

JR芸備線三次駅

つづく