旅の途上で

私の旅の記録です

西九州新幹線開通で無くなりゆくものを少し

この3連休は佐賀県に訪問した。西九州新幹線が開通する9月23日に駅名が変わる「肥前山口」駅を訪ねること、廃止になる特急「かもめ」(博多~長崎間)の記録を残しておくこと、開業前の武雄温泉駅を見ておくこと、それらを目的とした旅行である。

 

どうでもよい話ではあるが、今回の旅行先に決まるまでの経緯について、自分自身の記憶が薄れる前に自分の記録のために残しておきたい。

当初この3連休は高知県に行く予定をしていた。2泊分の宿、レンタカー、往復の指定席特急券を購入していた。

行先は、高知県仁淀川上流と柏島である。ところが、少し事情があり中止とし、全てをキャンセルした。一度予約をし終えた計画を断念するのは何とも残念である。必ず来年には訪問したいと思う。

次の行き先として考えたのは熊本県。JR肥薩線の八代から吉松までの区間は災害復旧の目途も立たず運休中であるが、以前から列車が走らなくなった静寂の駅舎や線路状況の様子を見に行きたいと思っていた。そのため、伊丹から福岡までの航空券の支払いを済ませ、レンタカーも宿も予約した。行程は福岡からレンタカーで八代へ行き、そこから肥薩線沿いに吉松まで走ることを考えていた。3連休ということもあり適度な価格の宿もなく、結局霧島温泉の大型ホテルを予約。帰路は、人吉まで戻り、国道445号を北上し、五木村、五家荘方面へ走る。時間が有れば通潤橋まで足を延ばして、九州自動車道でその日のうちに福岡市内に戻ろうと考えていた。ところが、出発が近くなると、迫ってきていた台風の進路が具体化し始め、九州中南部に上陸することが明確になってきた。そのため、九州の中南部方向、それも秘境と言われるような山間部の狭い山道と想定されるので、路肩が落ちたり、落石による通行止めによる道路寸断も無きにしも非ずということで再び計画を断念した。またもや温泉宿とレンタカーをキャンセルすることになった。温泉宿はキャンセル料金発生直前日の取消し、レンタカー会社は既にキャンセル料金発生期間に入っていたが、電話で事情を話してキャンセル料金無しにしてもらった。こういう場合はネットで単純にキャンセルしない方が良い。伊丹→福岡の航空券は残しており、九州北部での行先を探すことにした。

そんな中で、すっかり忘れていたことが有った。来週末は西九州新幹線に乗りに行くことが決まっていたので、あまり深く考えていなかったが、西九州新幹線が開通することで無くなりゆくものがあることを思い出し、それを訪ねる行先に変更し、改めてレンタカーと宿を取り直した。

今回の旅行の目的を達成することができた。しかし、台風が九州を北上し、ほぼ90度東に向きを変え中国地方への進路となる様である。いよいよ大阪までの帰路も危なくなってきた。3連休最終日の福岡→伊丹に予定していた飛行機は欠航。山陽新幹線も3連休最終日は朝から計画運休ということで、予定より1日早め、山陽新幹線で帰ることにした。

伊丹→福岡

肥前山口駅

試乗会が行われていた。関係者向けと思われる。翌日から2日間は沿線住民などの試乗会であったが台風で中止となった。予定していた人たちは残念でならなかったと思う

西九州新幹線開業のポスター

9月23日から駅名が変わる。「肥前山口」→「江北」

博多行きの「白いかもめ」

この交差点の名前も変わるだろう

移動して武雄温泉駅

武雄温泉の様子

武雄温泉のホームから。隣ホームに試乗会のかもめ

この日の宿泊は嬉野温泉。日帰り入浴はあるが、宿泊は初めてである。途中、開業前の西九州新幹線嬉野温泉駅に立寄る

宿で見た天気予報

嬉野温泉のバスセンター。鉄道駅が無い町なのでバスターミナルは重要な役割。今回の西九州新幹線の開業により、急に新幹線駅ができたことになる

博多駅の混雑はすさまじい。自分はエクスプレス予約で切符を確保していたので、比較的すんなり購入できたが、みどりの窓口は長蛇の列であった

久しぶりの博多ラーメン「長浜ナンバーワン」。この店は長浜に屋台が有った時に何度か訪れている

博多駅の券売機上の「肥前山口」が載っている運賃表を撮影

最後が近づく特急「かもめ」を撮影するために、改札内に入る

JR九州みどりの窓口。運休で電光掲示板には列車名が無い

この列は売店のレジ待ちの列である

博多→新大阪へ

 

[2022年9月16日(金)~9月18日(土)]