旅の途上で

私の旅の記録です

はまなすを見送り、道東方面へ出発(冬の北海道④/12回)

早朝の札幌駅に夜行急行「はまなす」の撮影に行った。これで「はまなす」とは完全にお別れになる。

はまなす」はこの3月21日青森発の下り列車がラストランとなる。青森を22:18に出発し、翌朝6:07に札幌に到着する予定である。

はまなす」との思い出はとにかく多い。最近では、2015年8月8日から9日にかけて青森から札幌まで乗車している。このときは、もう最後の乗車になることを意識していた。それまでも青森→札幌や、函館→札幌などで利用させてもらうなど、しばしば利用をさせてもらったし、札幌出張のときも、よく早朝の札幌駅に札幌に到着する「はまなす」の撮影に行ったものである。

まさに今、最後の走行をしているところ(はず)である。
ここ2、3日、東京のテレビニュースでは「カシオペア」のラストランの様子ばかり放映されていて、「はまなす」廃止のニュースは流れてこない。
個人的には「はまなす」の廃止の方が格段に意義深いものだと思っている。「はまなす」の廃止は、JRから、とうとう“急行“が無くなってしまうということに加え、”客車型の寝台列車“も無くなることも意味している。寝台電車ではなく、機関車に引っ張られて動く、いわゆる最後のブルートレインである。特に「はまなす」は寝台車両(14系・24系の2段式B寝台)や座席車両など複数のタイプの車両を連結して夜通し走っていた。

そのような貴重な列車が姿を消してしまうことは残念で仕方がない。これも時の流れなのか。若い時代の記憶や思い出と重なってきた国鉄時代の車両はこれまでも廃止されてきた。今回の、この「はまなす」の廃止をもって、いよいよその記憶や思い出と重ね合わせられる車両が完全に無くなってしまった感じがする。

この日から10日間レンタカーを借りた。次の大きな目的である流氷を見るために道東方面へ出発した。途中いくつかのポイントに立ち寄りながら、先ずは納沙布岬からの流氷を期待して出発した。年によって差はあるが、年々流氷接岸の期間が短くなり、流氷の量も少なく、接岸エリアも少なくなってきていることから、少し厳しいかも知れないと思いながら東を目指して走った。


[2/17(水)]札幌−新千歳   
〔レンタカー〕千歳市郊外→東追分駅→十三里駅→夕張IC(道東自動車道)音更帯広IC→十勝牧場白樺並木→「柳月」の工場→十勝川温泉→池田町中心部→釧路市中心部(宿泊)

途中立ち寄ったところの写真を残しておきたい。












札幌駅に到着した急行「はまなす」。車両は確かに老朽化している。お疲れさまという感じである。いつまでも眺めていたいが、しばらくすると“回送”で札幌駅を離れていった。ところで、鉄道の場合は“廃止”と言うが、航空機のように“退役”とは言わないんだなと思ったりする



JR北海道では、この3月に8か所の駅を廃止予定としている。その一つの駅である「東追分」駅。これも時の流れ。何とも言えない寂しさがある



同じく廃止予定となっている「十三里」駅。とみさとと読む。駅の構造が「東追分」駅とそっくりである



意外と最近まで知らなかった名所である。十勝牧場の白樺並木に行ってみた。白樺の幹が太くて迫力があった



帯広が本店の洋菓子会社「柳月」。「三方六」というバウムクーヘンが好きなので、その工場であるスイートピア・ガーデン店に寄ってみた


十勝川温泉に日帰り入浴。帯広はモール泉で有名である。コーラ色というか、茶褐色というか、珍しい泉質のひとつだと思う。全国にモール泉は分布してるが、帯広市中心部を含めこれほど広域にモール泉に入浴できるのは国内でここだけ?。「観月苑」というホテルで入浴した



池田駅と池田のワイン城(中には入っていない)


池田から豊頃方面へ向かう途中で見た美しい光


すっかり日も暮れたころに釧路に到着した。かなり気温は低い。釧路は炉端焼きが有名なようだが、ホテル近くの居酒屋にした。寒かったが幣舞橋に行ってみた。そこから見下ろした釧路川は凍ってなかった。やはり根室に行っても流氷は来ていないのでは・・・

(つづく)