廃止が議論されている留萌本線を訪問した。最後の留萌本線の列車旅行になるかも知れない。これまで留萌本線に乗車した回数は数えていないが、少なくとも5、6回は往復しているお気に入りの路線の一つである。そのうち一度は、SLすずらん号としてC11171の蒸気機関車に牽引された客車にも乗車したこともある。
それ以外にも、列車には載っていないものの、レンタカーを利用して駅舎の写真を撮るために何度か訪れている。さらに、終着駅の留萌駅や、既に廃止されている増毛駅などは、日本海沿いの国道(オロロンライン)をレンタカーで走る時には必ず立ち寄るところでもあり、思い出の多い路線である。
その留萌本線に廃止の時期が近づいている。自分としては、今年度末には廃止になるのではないか、最後に乗っておきたいと思い、土日の2日間であるが、今回訪問することにした。しかし、廃止日時は未だ決まっていないようで、それなら少しでも長く残って欲しいと思っている。今回は、最後だと思って乗りに行くが、実はまた行くことになったりするのではないかとかいう気持ちもあり、それはそれで良いことだと思っている。廃止が決まると全国からの鉄道ファンがやってきて、休日は混雑するので、廃止時期を意識することなく、今の留萌本線乗車を楽しむのが良い。
これまで留萌のまちに宿泊することが無かったので、今回はあえて留萌に宿泊した。初めて夜の静かな留萌駅を楽しむこともできた。留萌本線に乗るためだけの1泊の北海道行きは、充実したものだった。
久しぶりに窓側の席を指定していた。天気も良く、上空からの風景を楽しむことができた。ここまでの写真は、羽田離陸から東京上空の様子
ほぼ飛行機の真下なので、窓枠が入ってうまく撮影ができなかったが、田沢湖と紅葉が美しい
大きく広がる紅葉が美しい
新千歳→札幌。写真は札幌駅で、ここから特急「カムイ」で深川まで行く
前回の釧路のノロッコ号に乗ったときにもそうだったが、地方駅の駅名板には「サッポロビール」の広告が無くなっている。JR北海道はこの駅名板を撤去し、新しい駅名板へとデザインが変える方向のようである。ここにも時代の流れを感じてしまう
留萌本線の「留萌方面」という時刻欄はいずれ無くなる
ここまで深川駅の様子。留萌線の乗換駅。留萌線の列車の発車時間までちょうどいい感じの時間があった。
留萌本線途中にある中心駅。かつてはここから札沼線がつながっており、札幌へ行くことができた。
列車内に人は少ない。まだ鉄道ファンも少ない
もうすぐ留萌駅に到着する
初めて訪れた夜の留萌駅。古いが立派な駅舎である。こういう駅舎はどんどん無くなっていく。JR北海道のこのような規模の駅で改築された駅の一つに稚内駅がある
この日は「肴や(こうや)」というお店へ。何年か前のテレビ番組「六角精児の呑み鉄本線 日本旅 留萌本線」というのをやっていたことがあり、この店のことを覚えていたので行ったみた。ロケした店舗は前の古い方のお店らしい
食事後、再び留萌駅の様子を見に行った
翌朝の留萌駅。駅そば屋は健在。そばだけを食べに来る人達も多く賑わっていた。写真はその前の様子なので、お客さんはまだ来ていない
帰りの列車の車内の様子
留萌本線のいくつかの駅の写真。昔の列車では窓を開けて写真を撮ることができたが、今はできない。窓越しか、ドアが開いているわずかな時間で撮ることになり、写真を撮ることが難しい
札幌へは「カムイ」でも行けたが、網走からの「オホーツク」を選んだ
札幌駅到着後、改めて車両を見るとボロボロである。ここまでひどいのを見るのは初めてかも知れない
札幌駅の「みどりの窓口」で見つけたお得なきっぷの看板。特急にも乗れるし、これで留萌まで往復した方が安かったかも。でも留萌駅発の切符が欲しかったので、まあいいかと思うことにした
札幌駅構内の良く行く書店。毎年必ずJR北海道の「光と風の物語カレンダー」を入手して部屋に飾っている。道内の美しい大自然の風景写真を大きく載せている大型カレンダーである。2022年版は、東京でもいつものお店に売っておらず、札幌で取り扱っている書店にダメ元で確認に来たが、やはり無かった。2022年版はそもそも作っていないようであるが、なぜなんだろうか。残念でならない
札幌→新千歳へは「快速エアポート」で移動
[2021年11月6日(土)~7日(日)]