旅の途上で

私の旅の記録です

釧路湿原から霧多布経由で根室へ(冬の北海道⑤/12回)

この日の目的は、久しぶりにタンチョウヅルを観察することと厚岸の牡蠣を食べることであった。そこからは霧多布湿原経由で根室方面へ移動することである。走行距離はそれほど長いというわけではなかったが、タンチョウヅルの観察にどこまで時間をかけるかわからなかったのと、可能なら「SL冬の湿原号」の写真を撮りたいという気持ちも出てきたので、あまり時間が読めなかった。そのため宿は決めていなかったが、夕方見通しがついたので根室市内に宿泊することに決めた(今回の旅行では期間中の3分の1程度は、宿泊先(宿泊地)を決めないでいた。)。

[2/18(木)]釧路市中心部(釧路駅)→釧路湿原展望台→鶴見台→五十石駅標茶駅→茅沼駅→塘路駅→厚岸町中心部→霧多布湿原(琵琶瀬展望台)→浜中町郊外→根室市中心部(宿泊)



釧路駅。昔ながらの大きな駅である



釧路市釧路湿原展望台からの展望


鶴居村カントリーサイン。北海道の主な道路での市町村境にはこのカントリーサインがあるが、市町村によって図柄が違うこの写真を撮るのも楽しみの一つである。まだいくつかの市町村のカントリーサインは撮れていない。交通量の激しいところでは停車できないので断念している










鶴見台はこの鶴居村にある。釧路湿原にはタンチョウヅルを見ることができる場所が3、4か所ある。そのうちのひとつである。
これまで羽を休ませていたタンチョウヅルが順次飛び立っていった(つがいで飛ぶことが多い)。その直後に中国人を載せた大型バスが到着。せっかく日本の北海道に来たのにしばらくツルは来ないだろう。何とも残念な・・・





SLの通過時刻が気になり始めたので、地図を見て、釧網本線に近づけるところまで急いで走ることにした。途中、観察地でも何でもない平原にいるタンチョウヅルを発見した。しばらく様子を見ていたがすぐに飛び立っていった。飛んでいくところを何とか撮影出来てラッキーだった



釧網本線の線路沿いに走っても、なかなか撮影に適したところがなく、やむを得ず駅から撮ることにした。近くの五十石駅がSL通過時刻を考えると限界だと考え、この駅付近から撮影することにした



「SL冬の湿原号」。いい感じで煙が出ている



標茶駅で折り返しの準備をする蒸気機関車「C11171」。もう10年程度?前になるが、JR北海道留萌線でも期間限定でこの機関車が走っていたことがある。「SLすずらん号」という愛称名で走っていた。JR北海道では蒸気機関車による初期のイベント列車で、到着前に車内で抽選会がありナンバープレートを購入希望して当たったことがある。当時は走った後のナンバープレートなどの装着品を乗車した希望者に抽選で販売していた




釧網本線の茅沼駅。ここもタンチョウヅルが訪れる駅で有名


塘路湖。凍っているのでよくわからないが・・・。ここも凍り始めて、雪が積もっていない時には御神渡り(おみわたり)が見られることもあるらしい。諏訪湖御神渡りは有名だが




塘路駅。先ほどの標茶駅から走ってきた釧路行きの「SL冬の湿原号」。標茶駅にターンテーブルがないので、機関車が逆向きに走ることになる





厚岸の「厚岸魚業協同組合直売店」。ここに来たのは4度目?。店の中にある水槽の中には大きさや種類の違う牡蠣があり、安い値段で食べることができる。しかし殻をこじ開けるのにひと苦労。開けるときはけっこう危ない。欲張ってかなり大きな牡蠣を食べたが、殻を開けたところかなりデカくてびっくり。グロテスクでちょっと・・・って感じになった。牡蠣は小ぶりなものがいいと感じた瞬間であった。
ここ以外にも厚岸には道の駅「コンキリエ」があり、ここのレストランでも生牡蠣を食べることができる。
毛ガニも安く売っていたので、ホテルで食べるために買って帰った



霧多布湿原の方向へ走った時はもう日が暮れ始めるころだった。上の写真は進行方向と逆側の空





霧多布湿原の琵琶瀬展望台。いつ来ても風が強い。霧多布湿原釧路湿原と比べても全貌が見えるコンパクトな湿原なのでわかりやすい



琵琶瀬展望台を後にして少し走りだしたころ、道の左右にエゾシカの大群がいた。翌日の昼間に根室から厚床まで走った時、道路に「シカ注意」というペイントで書かれたところをたくさん見た。エゾシカが増えだして大変な状況だということがわかる。
日も暮れる直前だったので霧多布岬には立ち寄らなかった



浜中町の浜中駅付近。国道44号線にぶつかる直線道路にある釧網本線の踏切と、その近くの雪原での美しい夕暮れ


根室市内のホテルで食べた毛ガニ。値段の割にはおいしかった

(つづく)