Holbrookという小さな町のモーテルで迎えた朝は気持ちの良い快晴だ。ただ、残念なことに夜に小雨が降ったようで、車に汚れが付着していた。ステップ気候のこの地域は風で砂が舞い上がっていて、そこに雨が降り、砂が付着して地上に降るのだろう。黒い車体が汚れてしまっていて、洗車したい気分に駆られた。
今日はCanyon de Chelly National Monumentに行き、次にMonument Valleyに向かう。このNational Monumentの入口の町はChinleという町なので、先ずはそこを目指す。
まだ、ガソリンは半分の残量があるが、最初なので、ガスステーション(Gas Station)で継ぎ足すことにした。ガスステーションで、もたもたするのがイヤだったので、モーテルを出発する前に給油口をどこで開けるのかを確かめておこうとした。しかし、運転席のハンドル下位の位置に給油口を開くレバーがあるはずだが、いくら探しても見当たらない。これではガソリンが入れられない。取説を見てもそんなこと書かれていない(ように思えた)。どうしようもないので、ガスステーションに行って聞くのが早いと思い、近くに見えているガスステーションに行った。店舗のおじさんに説明したが、説明が上手く伝わらず、逆に聞き取りにくい英語なので、もういいですと店を出て、やはり自分で探すことにした。車に近付き、丸い形状の給油口を見たとき、ひょっとしたらと思い、やってみると簡単に開いた。どうしたかというと・・・。なんとシボレーの高級車がこれかと驚いた。
Chinleに行く途中、Burnsideからの地平線に続く直線道路を走り、しばらくすると少し積雪している地域を走ることになった。これはヤバイ。ノーマルタイヤで走れなくなると目的地に到達できない。砂漠気候の場所に来ていて、まさか雪が降るとは思っておらず、服装も秋の気温イメージで着てきた。
Chinleに到着。Canyon de Chelly National Monumentに行く予定だったが、積雪している感じで、行っても仕方がないと思った。それよりも、本当にこの先、積雪で走れなくなると大変なことになるので、当初走る予定だってルートも変更し、少し走った先にあるMany Farmsから(59)を走るMonument Valleyへの最短ルートに変更して進めることにした。
Chinle→Kayenta→Monument Valleyのルートも広大な風景が広がる。Monument Valleyは、ナバホ政府が管理運営していて、ナバホ族の居留地の中にある。アリゾナ州から少しユタ州に入る。ユタ州の時刻になる。先ずはビジターセンターに行った。大昔に訪問した頃と比べ立派になっていた。そこからは雄大なメサと呼ばれるテーブル状や手の指のような形状の岩が点在するのを見渡すことができる。日が沈む時間帯で美しい瞬間を見ることができた。
この日の夜、部屋でもビールを飲もうと、集落内の店に買いに行った。ビールも売っていそうなのに探しても見つからず、店員に聞いてみた。すると、こそっと、俺についてこいみたいな感じで連れていかれた棚に、ビール瓶のパックが一種類だけさりげなく置かれてあった。有ったのは良かったが、栓抜きを持っておらず、諦めてホテルに戻った。後で解ることになるが、ナバホでは酒が飲めないらしい。飲めない夜もつらい。それから、アメリカの瓶ビールの栓も容易に抜けるらしい。
(ドライブ2日目)
Holbrook(I-40)Chambers(US-191)Chinle(US-191)Manyfarms(59)Kayenta(US-163)Monument Valley
少し補足…
今回のドライブで入れたガソリンは計4回。ガスステーションにより、給油機が違っていて、使い方はよく解らないが、給油機で普通のクレジットカードは使えないので、店舗(売店)にて前払いで利用していた。何番の給油機で、車種はサバーバンで、満タンか、何ドル分かなどを言ってからクレジットカードか現金で払っていた。
[走行距離]
出発時3,239.5マイル→到着時3,482.2マイル(この日の走行距離は242.7マイル)
(つづく)