この年末年始は8泊9日での北海道から東北への温泉旅行をした。
温泉旅行は自分にとっては随分久しぶりだった。9月に群馬の温泉に行ったきりだったので、身体が温泉を欲しがっていることは、既に感じてきており、今回の温泉旅行を心待ちにしていた。
行程は以下の通りである。
12/27(金)羽田→新千歳→札幌
28(土)札幌(札沼線)新十津川→滝川→札幌[レンタカー](道央道)登別温泉
29(日)登別温泉(道央道)洞爺湖→北湯沢経由→支笏湖(湖畔の温泉)
30(月)支笏湖→新千歳(ANA)青森AP→八甲田近辺の温泉
31(火)温泉→新青森(東北新幹線)盛岡→雫石→鶯宿温泉
1/1(水)滞在
2(木)鶯宿温泉→雫石→盛岡(東北新幹線)仙台[レンタカー]→高湯温泉
3(金)滞在
4(土)高湯温泉→相馬→仙台(東北新幹線)東京
今回の記録は【北海道編】と【東北編】の2回に分けることにする。
【北海道編】
(初日)
先ずは羽田から札幌に向けて出発。新千歳から札幌までは快速エアポート。札幌駅を出た時、雪が殆ど無いことに驚いた。
札幌では駅に近いビジネスホテルを予約。このホテルは、昨年のＧＷでの利用に続き２度目の宿泊である。
その夜の食事はお決まりの札幌ビール園でのジンギスカン。「食べ飲み放題」も、昔ほどの勢いも無くなって来ているので単品で頼もうかと思ったが、やはり「食べ飲み放題」のプランが安いことがわかった。結局、生ビールを5杯飲んでしまった。
帰りはホテルへ直接戻った。疲れと睡眠不足と酔いもあって、なんとこの日は、21時過ぎに寝てしまった。
(2日目)
この日は、2020/5に廃止予定のJR札沼線というローカル線に乗ることが大きな目的である。少し早めの6時過ぎに札幌駅に行った。一晩雪が降ったようで積雪していた。札幌駅では切符を買ったり、駅構内の写真を撮影した。札沼線は今回で4度目か5度目の乗車になる。この廃止区間の駅舎の写真撮影は5月連休に終えている。その時は、JRには申し訳ないが、レンタカーを利用して、一駅ずつ駅舎の写真を撮った。
この路線は今や一日１往復。それも住民が利用できない時間帯の運行。乗らないから廃止と言うより、乗れないから廃止ではないか。JR北海道は、廃止したくて仕方がないのだろう。
乗車した列車は次の通りである。
札幌6:39-7:18石狩当別7:45-9:28新十津川
ところで、今回の乗車では、非常に腹立たしい車内アナウンスを聞くことになった。JR北海道が好きなだけに残念でならない。石狩当別駅を出発する間際にワンマンカーの運転士から車内アナウンスがあった。通常の行き先のアナウンスに加え、鉄道ファンへの注意事項が続いた。
先日実際に起こってしまった一部のマニアによる列車妨害や、地元住民とのトラブル事例、乗車しないのに整理券だけ抜くな、三脚をホームに立てるな、観光列車ではなく地元住民の鉄道だとか。
しばらく走った後もアナウンスあり。今、ご自身でされていることは友人、家族の前で胸を張って言えることでしょうかとまで。まるで我々乗客がその当事者かのような言い方は失礼ではないか。
この一日１往復で、それも中途半端な時間帯の運行は、住民の利便性を無視した、廃止にしたいがためのような時刻設定にしていながら、よくも住民の生活路線と言えたものである。住民の利用者はどれだけ居るのか。全国からの鉄道ファンからの運賃収入もJR北海道にはあると思うが。
とにかく腹立たしいというよりあきれた感がある。でもそこまで言わせる悪質な鉄道ファンがいるのが問題である。しかしそれは鉄道ファンとは言わない。一部の人間の言動が全体的なイメージを下げてしまう。それにしても、これまで乗ってきたローカル線で最悪のアナウンスである。
終着の新十津川駅に到着。乗車していた殆どの人は、つかの間の終着駅の様子を楽しんで、最終列車になる30分後の10:00発の折り返し列車に乗って札幌方面へ戻って行った。ホームからその１日１往復の列車を見送った。ホームに残っていたのは4、5人だっただろうか。
駅前に簡易な建物の土産物が2軒できていた。そのうちの1軒で、新十津川役場が作成した札沼線のDVDを購入した。帰宅して観てみたが、録画時間、価格的に手頃で、内容も良かった。
ひと通り駅舎の写真を撮り、新十津川町役場のバス停の方向へ向かう。ここから滝川駅方面のバスに乗り、滝川駅から札幌に戻る。
鉄道ファンなら常識的な話であるが、新十津川駅と函館本線の滝川駅は1時間程度で歩ける距離にある。
役場近くに「ヴルストよしだ」という手作りハム・ソーセージのお店がある。以前、新十津川駅に降り立った時に偶然見つけたお店である。今すぐに食べられるものは無いかと尋ねたところ、これからサンドイッチを作るということだったので、それを頼んだ。待っている間はお店の方との会話を楽しんだ。
滝川から札幌までは、滝川11:33発の「特急カムイ20号」で移動。思いの外乗車率が高く、指定席は満席で、自由席に何とか座れる程だった。
12:25に札幌到着後、レンタカーを借りた。それから道央道で、真っ直ぐ今日の宿泊地である登別温泉に向かった。登別温泉での宿泊は何回目か分からないが、今回は以前から少し気になっていた初めてのホテルを選んだ。
(3日目)
翌朝、天気は良かった。登別温泉を後にして、道央道で虻田洞爺湖ICを降りて洞爺湖方面に行った。いつもと違う角度から洞爺湖を見ようと、「ザ・ウインザーホテル洞爺」へ行った。天気が良かったので山頂からの眺めは良かった。支笏湖までのルートをどうしようと思っていたが、羊蹄山の山頂に雲がかかっていたので、喜茂別経由ではなく、北湯沢経由で支笏湖へ向かうことにした。
支笏湖畔の宿も今回で何度目の宿泊か覚えていない。4～5回目になるだろうか。好き好んで泊まっている訳ではないが、この辺りでは一番良い宿かなと思っている。
(4日目)
北海道での最終日は、新千歳空港に向かうだけである。天気はあまり良くない。レンタカーを返却して新千歳空港へ。青森行きの便まで時間もあり、多くの土産物屋さんを見て回った。
(つづく)
