旅の途上で

私の旅の記録です

秋田での583系最後の撮影

この週末は秋田まで鉄道写真を撮りに行った。残念ながら鉄道利用ではなく、飛行機とレンタカーでの移動である。JR東日本には申し訳ないが・・・。

撮りに行ったのは国鉄時代の車両で、かつては自分自身もたびたびお世話になった583系寝台電車。この週末と翌週の団体列車の運用を最後に廃止となる。国内で最後まで残っていたのが秋田車両センター所属の交直両用特急形寝台電車583系6両編成である。4月2日は「ありがとう583系 増田の蔵と日帰り温泉の旅」、4月8日は、「さようなら583系 日帰りの旅」という名のツアーが催行される。この電車は、「はくつる」、「ゆうづる」、「はつかり」、「みちのく」等で運用されていたが、当日関西にいた自分はもっぱら北陸本線を走っていた「きたぐに」を利用していた。

この廃止直前の電車を乗りに来たわけではない。気づいたときには既に席は売り切れだったが、最後の姿を写真に残しておくために秋田へ行った。行程は下記である。

1日目:
羽田空港大館能代空港(レンタカー)
大館能代空港大館市(比内)→(空港方面へ戻り、秋田内陸鉄道沿いに南下)→田沢湖乳頭温泉郷秋田市内(宿泊)
(比内から玉川温泉経由で行こうとしたが、冬季通行止めであるとわかりこのルートに変更)

2日目:
秋田駅(撮影)→(秋田自動車道)→湯沢駅付近(撮影)→泥湯温泉[冬季休業]→秋の宮温泉郷→十文字駅付近(撮影)→岩倉温泉→(秋田自動車道)→秋田空港(レンタカー返却)→羽田空港






羽田空港から大館能代空港



大館能代空港





先ずは、昼食に比内地鶏を食べに行った。以前行ったことがある大館市役所比内総合支所近くの道の駅「ひない」のレストランへ。物販店には比内地鶏も売られている



大館能代空港で気づいていたが、ここから八幡平方面から先の玉川温泉付近は冬季通行止めとなるため、空港方面へいったん戻り、秋田内陸縦貫鉄道沿いに田沢湖付近まで南下した。写真は空港方面に戻る途中にある湯ノ岱温泉。今回の入浴は2度目。浴用加熱をしているがかけ流しの気持ちのいい温泉である





秋田内陸縦貫鉄道に乗車したことがない。いつかは乗ってみたいと思っている。国鉄時代にはこの路線の両端部分には角館線と阿仁合線という路線があったが、その後廃止になっている。後年、両方の路線が復活し、さらに両路線の間の路線も新設され、全体として秋田内陸縦貫鉄道として完成した。阿仁合駅に隣接する「内陸線資料館」には、当時の写真が多く飾られている




道の駅「あに」。この辺りは阿仁マタギ(狩猟)というマタギ集落として知られている。熊の毛皮の「熊尻あて」というのを売っていたが、いかにも、という感じである



かつての田沢湖線の終着駅「松葉」。田沢湖に距離的には近いが公共交通手段は無いと思われる






この日の田沢湖は鏡面のように美しかった



乳頭温泉郷にある温泉宿のひとつ大釜温泉





少しその先にある蟹場温泉


田沢湖方面へ戻り、秋田市内へ移動


明日の朝に秋田駅で撮影するが、少し駅に立ち寄ってから宿へ向かった



川反にある「ちゃわん屋」という郷土料理屋に行った。きりたんぽ鍋などを食べた。いいお店だった











秋田駅構内の様子


秋田新幹線E6系












いよいよ583系との再会。もう今回で見納め。またひとつ昭和の時代の車両が無くなる。3段ベッドが特徴の一つであるが、最上段のベッドの高さはひどいものだった。車両側面の小窓から寝台車であることがわかる





秋田駅撮影後は秋田自動車道湯沢駅の方へ移動。湯沢駅はこの団体列車の到着駅である。この583系を追いかけて撮影するための移動である。高速道路を使うと余裕をもって追い付いてしまう。撮影場所は湯沢駅付近からと湯沢駅到着時のもの


折り返しは十文字駅始発となるが、まだまだ時間があるので、温泉に行くことにした。選んだ温泉は泥湯温泉(奥山旅館)。10年以上前に宿泊した後は何度か日帰り入浴で訪れている。道路にも雪が残る山道を苦労して走っていって到着。しかし何か様子が変であった。集落には人の気配がない。冬季は休業だったのか!残念で仕方がなかったが同じ道を戻ることに・・・。
それではどこの温泉に行こう。途中分岐する小安峡温泉への道も通行止めである。また少し走ることになるが、秋の宮温泉郷へ行くことにした


人形道祖神「鹿島様」。偶然であったが初めて出会った



道の駅おがち「小町の郷」で小休憩。稲庭うどんを食べた





秋の宮温泉郷の「鷹の湯温泉」と、「秋の宮山荘」で入浴。「鷹の湯温泉」も10年以上前に宿泊しているが、今回はその時以来の訪問であった。「秋の宮山荘」は数年前からしばしば訪れている。


1本の支柱で支える変な巨大なソーラーパネルを発見


雪原を走る普通列車




下りの秋田行583系を撮影。いよいよ本当に最後の別れ



帰りのフライトまで時間があったので、空港に戻る途中にある温泉を地図で探した。「岩倉温泉」というところに決めた。偶然にも「日本秘湯を守る会」の宿であり、宿の雰囲気も温泉も良かった。浴室自体はシンプルであったが、初めて見る造りで面白かった



秋田空港。時間があったのでレストランに入った。この週末旅行最後の食事をうまい秋田の日本酒とともに楽しんだ。移動した場所を思い起こすと、秋田県の北から南まで移動していた。秋田はいい。大好きな県のひとつである

[2017年4月1日(土)〜4月2日(日)に訪問]