旅の途上で

私の旅の記録です

冬の蔵王と米沢の雪灯篭

一昨年のこの時期は、秋田県の冬のまつりを楽しんだ。昔から行きたかった「かまくら」、それと偶然にも「犬っこまつり」にも訪れることができた。さらに横手市増田の古い街並みも見に行くなど充実した秋田の冬の旅行を楽しんだ(2015.2.27に記載)。
今年もどこか東北の冬のまつりを見に行きたいと思っていて選んだのが、山形県米沢市の「上杉雪灯篭まつり」である。今回はその出来事を記しておく。
運悪くこの週末は寒波による日本海側の大雪との予報で、往復の交通の運行状況が気になったが、結果的には特に問題なく行って帰ってくることができた(帰った翌日から出張があり交通事情で帰れませんでしたは許されなかった)。
しかし、この「上杉雪灯篭まつり」に訪れた夜も大雪で大変だった。さらに想像以上に会場では人が多く、静かに落ち着いてまつりを楽しむという感じではなかった。とは言え、今年も冬の雪国での思い出ができた。
それと、もうひとつ。
この祭りをきっかけに山形県を訪問することになったが、山形県でもう一か所行きたいところがあった。それは冬の蔵王で見ることができる樹氷である。小さい頃から樹氷を知っていた。いつかは蔵王樹氷の中をスキーで滑りたいと思っていながら、結局これまで具体的に動くことはなかった。今回はスキーではないが樹氷を見に行くチャンスが到来し楽しみにしていた。
蔵王では、ロープウェイに乗るときにも既に雪が多く降っていて、山頂で樹氷を見ることは難しいと思っていたが、それでもわずかな期待を持って上ることにした。案の定、山頂は風雪で一面真っ白。樹氷も見えず・・・。
以下に記録として写真を残しておく。




羽田から初めての庄内空港へ(羽田空港


庄内空港の近く。いくつかの空港のレンタカー会社に見られるが、ここもレンタカー会社が協力し合っている



庄内空港からレンタカーで蔵王の方へ。本当は時間があったら空港のある鶴岡市酒田市で時間を取りたかったが、今回は移動することにした。山形自動車道を走り、途中立ち寄った「月山志津温泉」。最近知ったがこの温泉地は雪深いことで知られているらしい、よく青森県酸ヶ湯温泉の積雪のニュース(こんなに積もりました)が流れるが、実はこの温泉地の方が雪深く日本一だという話もあるようである。真偽は?わからないが・・・



月山志津温泉の「つたや」という宿に日帰り入浴した


山形自動車道で、途中立ち寄った「さがえサービスエリア」


悪天候のはずが、一時的に天気が良くなってきた。東北中央自動車道を下りて、いよいよ蔵王の方へ









蔵王温泉に到着。悪天候の予報の中で天気も良く、山頂まで見える。今、ロープウェイで山頂に上って樹氷を見るべきかと思ったが、ロープウェイで頂上に上る頃には日が暮れそうかなという思いと、宿にチェックインしなくてはという思いなどが錯綜した。結局、今日はもう宿に入ろう。明日も晴れ間はあるだろうと思って山頂に上ることはやめることにした。



しかし翌日は降雪。すぐに山頂に上っても樹氷は見られないと思ったので、少しの晴れ間が出ることを期待して、外湯に入って時間をつぶすことにした。



いくつかある外湯の一つ「上湯共同浴場」。湯船を独占。至福のひととき。




これ以上待っても晴れ間が出そうにないので、あきらめてとりあえず山頂に上ることにした。ロープウェイの駐車場は既に満車状態で、駐車するのに少し時間がかかった。ここのロープウェイは面白い。スキーヤーと一般の樹氷見物の観光客が混在してロープウェイに乗って山頂に上がっていく。











山頂は真っ白。レストハウスで食事をしながら一瞬の雲の間からの日差しを期待するが、結局そうはならなかった。レストハウスに近いところにある樹氷を少しだけ見て、下山することにした




この日の宿は、赤湯温泉。本当は「上杉雪灯篭まつり」を見るために、随分前から米沢市内のビジネスホテルを毎晩の様にしつこく探したが結局空きが出なかった。それで、赤湯温泉に宿泊し、会場の米沢駅の方まで電車で往復することにした


赤湯温泉駅から米沢駅



米沢駅




米沢駅から会場へはピストンバスになる。会場へ向かう人が多い。待っている間もすごい雪が降ってくる















上杉雪灯篭まつり」の会場の様子。人が少ないようにみえるが、実は多い





米沢駅から赤湯温泉駅に戻る。今夜のお酒は少し奮発して純米大吟醸の濱田というお酒。レンズが曇って取れない。最後の写真は赤湯温泉駅に静かに積もる雪。山形新幹線が同じ線路を走るために線路幅が通常より広い。それと片側の線路が取り外されていることがわかる


赤湯温泉から米沢へ


旅行最後の締めくくりに米沢牛の焼き肉店「べこや」でちょっと贅沢な昼食







米沢駅から山形新幹線「つばさ140号」で東京へ

いつかまた冬の蔵王に行くことにした。次回は快晴の中での樹氷を見られることを期待したい

[2017年2月10日(金)〜2月12日(日)に訪問]