旅の途上で

私の旅の記録です

石北本線から消えゆく駅を訪ねて(冬の北海道⑩/12回)

北海道の都市の中でも北見市の気温は低い。昨夜ホテルから食事に出かけるときもかなり冷えていたが、お店の人の話では、今日は暖かい方らしい。確かにそうかも知れない。この時期でマイナス10度くらいだったように思う。
オホーツクの流氷も何とか見ることができたし、これからはしばらく内陸を走ることになる。今日の目的は3月26日で廃止になる石北本線の駅を訪れることにある。この時期なので、石北本線に沿って走る遠軽国道(国道333号)での大雪や吹雪を覚悟していたが、朝からとても天気が良かった。

[2/23(火)]北見市中心部(ハッカ記念館)→遠軽町郊外→下白滝駅→旧白滝駅→白滝駅→上白滝駅→奥白滝IC(旭川紋別自動車道上川層雲峡IC→上川町(層雲峡)(宿泊)


まず始めに向かったのが北見ハッカ記念館(旧ホクレン北見薄荷工場)。北見はハッカで知られているが、北見ハッカ記念館のホームページから、その歴史を引用抜粋させてもらう。→「北見ハッカは、昭和35年ころから生産開始、昭和14年に全盛期を迎え、当時の世界薄荷市場の約70%を占める重要な産業となった(平成19年に経済産業省の日本近代化産業遺産に認定)。この薄荷産業に貢献したのが昭和9年開業のホクレン北見薄荷工場であった。昭和58年に役目が終え工場は解体されると同時にホクレンから北見市に寄贈され、昭和61年より北見ハッカ記念館として公開」
ただ、現在北見市ではハッカ農家やハッカ蒸しなど行っている農家はほとんどないとのことである


石北本線北見駅


道の駅「まるせっぷ」の遠軽町の地図。この道の駅には「木芸館」という三角屋根の施設があって、林業のまちとして、ウッドクラフト製品の展示・販売を行っている








下白滝駅。この3月で廃止になる

(夏の下白滝駅。2009年8月21日に訪問した時の写真)




次は、旧白滝駅






旧白滝駅。ちょうど遠軽方面からの列車がやってきた。この駅名板と列車のサボ「白滝−遠軽」が一緒に写っている光景も二度と見ることができない

(夏の旧白滝駅。2009年8月21日に訪問した時の写真)





白滝駅。ここはこの白滝の中心の駅。さきほど旧白滝駅で撮影した列車が、この駅で遠軽方面へ折り返す


その折り返した列車を撮影











上白滝駅。この廃止になる各駅に置いてあったノート。地元住民の方が、この駅を訪ねる旅行者のために置いてくれている

(夏の上白滝駅。2009年8月21日に訪問した時の写真)






これで目的としていた石北本線の3駅を訪れた(石北本線「金華」駅も今回の廃止対象だが今回は訪問せず)。前回訪問の時もレンタカーでの訪問だった。この廃止の日を迎えるまで、列車で降り立つことができなかったことが残念であり、本当に申し訳ない気分になる。人が乗降しないと駅は駅でなくなってしまう。そんなことを考えながら、層雲峡温泉を目指した



上川から大雪国道(国道39号)を走る。この道も直線的なのでついスピードが出てしまいそうになる。層雲峡温泉の大きなホテルが見え始めるところで、ホテルが見える方向とは道路の逆側にあるセブンイレブン。スキージャンプの高梨選手のお母さんがお店をされているらしい。このお店の前の道路はこれまで何度走っているが全く気付かなかった。8年も前からあるらしい。運転していながらもホテルの方に目がいっているので気づかなかったのか・・・。お店では今夜の宿で飲むお酒「男山」を買った


層雲峡温泉。大型ホテルしかないと言ってもいいくらいだが、位置的には使いやすい温泉地である。これまで少なくとも10泊はしている。今夜のホテルは初めて宿泊する





氷瀑まつり。この祭りも長期間頑張ってやっている。今回2度目であるが、前回見に行ったのは20年以上前になる。この後、打ち上げ花火をホテルの窓から見た。雪が降る中での打ち上げ花火を楽しむのは初めての経験だった

(つづく)