旅の途上で

私の旅の記録です

世界遺産になる前に①(長崎の軍艦島ほか)

政府が「明治日本の産業革命遺産 九州・山口と関連地域」について、ユネスコ世界文化遺産への登録を目指している。5月に諮問機関「国際記念物遺跡会議(イコモス)」が、ユネスコに登録を勧告したというニュースが流れた。世界遺産委員会での正式決定の可能性が高いということである。
いつかは行きたいと思っていた軍艦島端島)。世界遺産登録の前に行かねばと思い立ち、急いで軍艦島ツアーを予約しようとしたが、既に土日はしばらく先まで満員。何とか予約できたのは6月20日のツアー。世界遺産に登録される前に行くことができる。
金曜夜に羽田から福岡空港へ行き福岡市内で宿泊。翌日以降は車での移動である。早朝に車で長崎へ向かい軍艦島に上陸。夜は日帰り入浴ばかりで宿泊したことが無かった雲仙温泉に宿泊。さらに翌日は島原半島から船で大牟田市の方にわたり、三池の産業遺産を見てから福岡空港に戻るという移動であった。どちらの産業遺産も感動するところがあった。
次は是非同じ長崎の炭鉱の島である「池島」に行ってみたいと思う。それと、大牟田の三井炭鉱関連の施設は、時間も無くほとんど行けなかったので、近いうちに再訪したい。
少し写真が多いので、2回に分けて掲載する。


夜の福岡空港



軍艦島へ行くツアーの船が出ている埠頭付近の様子


ツアーのチケット。長崎市へも見学施設利用券ということで300円の支払いがある


この船で出発


途中に見える三菱重工の造船所。巨大である。







軍艦島端島)が見えてきた。残念ながら行きは、船の窓越しの写真。次回行くことがあれば、早く並んで船の上部席に座りたい


この角度から見える様子が「戦艦土佐」に似ているということらしい









上陸した。きちんと見学用の道は整備されていて、ツアー客がまとまって行動する。3か所ある見学広場ではガイドさんの話がある。立ち入りが制限されているので勝手な行動はできない


軍艦島とお別れ


船の中で売られていたカステラアイスというもの


女神大橋をくぐって長崎港へ。長崎港の中も見どころは多い。それにしても三菱重工はすごい。重厚長大型産業を支えてきた日本を代表する企業である


小菅修船場跡。入り江の部分。潮の満ち引きを利用。日本で初めて蒸気機関を利用した洋式近代的ドック(手前のクレーン船は関係ない)


ビルのような超大型客船を建造中


奥に見える赤茶けたクレーンで戦時中に戦艦武蔵を建造したらしい


写真の右端。自衛隊護衛艦?も建造?


ツアー船が桟橋にもどる途中、近くに中国の大型船が停泊中。最近では山陰のまちでの爆買いの話があったが、長崎の街も海外の大型客船が寄港するとかなり賑わうのだろう。船が着くと、既に午後のツアー参加者で乗船待ちの長蛇の列ができていた


奥に見える緑色のハンマーヘッド型クレーンは、三菱重工業長崎造船所ジャイアント・カンチレバークレーン。吊上能力は150t。日本に初めて設置された最新式電動クレーン



長崎県庁近くの文明堂総本店でカステラを少し買うために、路上パーキングに駐車していた。車に戻ると、前に美味そうなちゃんぽんのお店があるのに気づいたので入ってみた。品数が多くて少し迷ったが、結局ちゃんぽんセットを頼んだ。ちゃんぽんは美味かったが、ミニ炒飯も美味かった。


食事後は、長崎港をぐるっとまわってみることにした。写真は三菱重工長崎造船所の迎賓館として使用されている木造洋館「占勝閣」


道をふさぐようにも見える大きなクレーン



先ほど船の上から見た建造中の超大型客船


古いレンガの壁の向こうに、戦艦武蔵を建造したクレーン


ながさき女神大橋道路を走って、今夜の宿泊先の島原半島の方へ走る





雲仙市千々石町から雲仙温泉へと向かう山間部にある岳の棚田。石積みの棚田で棚田百選に選ばれている





雲仙温泉雲仙地獄。一部遊歩道の工事中

(次回へつづく)