寝台特急「トワイライトエクスプレス」で札幌へ

1/10からの3連休は、今年の3月で廃止になる寝台特急「トワイライトエクスプスレ」に乗って札幌への列車の旅を行った。その後は登別温泉に1泊して、新千歳から飛行機で羽田に戻るという小さな旅行を楽しんだ。

この寝台特急は運行して25年程になる。大阪から札幌へ日本海沿いに北上し、青函トンネルを走って北海道に入る。札幌までの1495.7キロを約22時間で走る国内最長距離を走る列車である。

大阪発は昼の11:50である。札幌着時間もさほど早くないので、夜出て朝に到着する一般的な夜行列車と比べて時間帯も贅沢である。と言っても、今の時代にはその一般的な夜行列車の廃止が続いていて残された列車もわずかであるが・・・。そういうことでこれまで乗車したことがなかったのだが、今回はいよいよラストランということで、少し贅沢な列車の旅をすることに決めた。

しかしこの列車の切符はなかなか取れないことはわかっていた。一か月前の12/10はみどりの窓口に早く並び、10時打ちに託したがやはりダメだった。（一か月前の午前10時、全国一斉にマルスでの指定席発券が始まるため、人気列車は瞬時に売り切れる）。しかしよく利用している旅行代理店に頑張っていただき切符を手にすることができた。なんと素晴らしい！

乗車の数日前、6日の札幌発大阪行きの上りトワイライトエクスプレスが、強風の影響で8日の朝に約16時間遅延して大阪に到着するという前代未聞の出来事があった。これは極めて異例であるが、冬の東北地方の日本海側を中心によく風雪で遅延する可能性がある。途中で、結構遅延するかも知れないので到着後のレンタカーの出発時間を遅らす連絡を入れねばなどと考えていた。ところが、途中の遅れを途中の停車駅の停車時間短縮でカバーしていくことで、札幌へはさほど遅れずに到着した。しかしそれはそれで、停車時間の長い駅での撮影なども予定していたのに撮影できず残念だったし、特に予定もなかったので、少し位遅れてもいいのでもう少し長く乗っていたかったという気持ちが大きく少し残念だった（さすが日本の鉄道の時刻厳守は素晴らしい？？）。

日本海側はあまり天気が良くなかった。雪どころか小雨が降っていた地域もあった。糸魚川や直江津付近の日本海沿いを走っている時には、寝台列車から夕日を見ることも少しは期待していたが、それもかなわなかった。

そんな天候の中で、少し期待通りにいかなかったところもあったが、もう二度と乗車することがないトワイライトエクスプレスで過ごせた時間は、自分にとって思い出深いものとなった。

何枚かの写真で記録しておく。

前日に福岡出張が入り込んだので、乗車券が福岡→新大阪→札幌となった（新大阪駅と大阪駅は重複するので別料金になる）。そういう意味では結構長い距離を移動した

博多駅で発車待ち

乗り換えの新大阪駅のコンコースにて。3月14日開業予定の北陸新幹線開業のチラシがたくさん置かれていて、開業気分を盛り上げている。JR東日本としては観光客の呼び込みのためのTVコマーシャルも盛んにやっているが、JR西日本としては、あまり関西圏からの影響は無いのではないかと思われる

大阪駅の行き先表示盤に「トワイライトエクスプレスの表示」

大阪駅にもたくさんの北陸新幹線のポスターが貼られている

出発駅の大阪駅の駅名板を撮影しておいた

トワイライトエクスプレスは大阪駅を11:50に発車するが、少し時間に余裕をもった11:11に大阪駅10番ホームに入線する。食堂車（ダイナープレヤデス）に乗り込むクルーが一列に並び深々と一礼して列車を迎える。

トワイライトエクスプレスをいろんな角度から撮影。人が少ないように写っているが、人が写っていない写真を撮るのが大変だった

もうすぐ出発

下の緑色のカードは部屋に入るカードキー。最後は記念にもらえる

湖西線を走る。琵琶湖が広がる

敦賀駅に停車中

福井駅に停車中

食堂車。車両全体の雰囲気が出ている写真は。人が多く写っているので掲載はしていない

少し遅いランチ。これはハンバーグステーキ（1,420円）。札幌まで3度利用したがいつも結構本格的で美味かった。ディナーは事前に乗車前に予約が必要だが、こちらの方はもう予約できなかった。メニューは12,300円のフランス料理のフルコースディナーと、食堂車では食べられないが、日本海懐石御膳（6,000円）というのもある。ディナーのあとのパブタイムは予約なしで利用可。