旅の途上で

私の旅の記録です

鹿児島県の離島へ(トカラ列島、奄美群島)④(全4回)

<徳之島>
この島は、2010年5月連休に鹿児島から奄美大島与論島に滞在して沖縄まで船で行ったときには下船せず、船の上からターミナルを見下ろしただけで終わっていた。今回は滞在する。
徳之島は3つの町(徳之島町、伊仙町、天城町)で構成されている。周囲約80kmの島で、人口は25,000人、11,981世帯である(平成26年7月1日現在)。
長寿と子宝に恵まれた島と言われている。平成26年2月の大臣官房統計情報部の調査結果として、平成20年〜24年の全国の市区町村別の合計特殊出生率は、1位が伊仙町、6位が徳之島町、10位が天城町である。

今回の訪問の目的である闘牛は、この連休に春場所として連日開催されている。
観光連盟のサイトによると、「徳之島といえば「闘牛の島」として知られていますが,約500年の歴史を持つこの島の闘牛は,砂糖地獄に苦しめられた農民が,ようやくの思いでサトウキビを税として完納できた収穫の喜びを祝って行われたのが始まりといわれ,島民の唯一の娯楽でした。それだけに老若男女が闘牛に熱い情熱を傾け,牛と勢子(せこ)と観客が一体となって盛り上がり,勝ち牛を祝福する手舞いが尚一層の興奮を誘います。全島場所は,初場所(正月)・春場所(5月)・秋場所(10月)に開催されます。」とある。
2日かけて島内をレンタカーで見て回る。闘牛は翌日の「全島一・軽量級優勝旗争奪戦 徳之島町大会」を見る予定である。5月4日午後1時対戦開始、場所は伊藤観光ドーム闘牛場(徳之島町)というところである。非常に楽しみである。

以下に写真にコメントをつけて残しておく。


遠くに徳之島が見えてきた


徳之島(亀徳)のフェリーターミナルの様子


名瀬から徳之島(亀徳)へ乗船したフェリー「クイーンコーラルプラス」



この5月4日の闘牛を観戦する。
軽量級優勝旗争奪戦(軽量級と言っても大きい)が、合計10試合行われるうち、最後は横綱級で、昨年のチャンピオンとチャレンジャーが闘う。その後、全島一優勝旗争奪戦として横綱級の昨年のチャンピオンとチャレンジャーの1試合が行われる。


徳之島のエブリワン。お店の少ない島において、この店内で作られているパンが美味しかった


明日の闘牛場の看板。場所の下見に行った


「喜念浜」



「なくさみ館」
観光連盟?の女性に親切にご説明いただいた



石垣の里、阿権(あごん)にある300年ガジュマル



泉重千代銅像


犬田布岬」にある「戦艦大和慰霊塔」
美しい岬の沖合でのできごと




「犬の門蓋(いんのじょうふた)」


徳之島空港



「天城町役場」
天城町平土野の町を通過するときに気づいた建物。気になって仕方がないので、Uターンしてその建物を目指した。なんと天城町役場!




「ヨナマビーチ」
夕日は水平線の手前までは見えたが、雲の中に消えていった


「ムシロ瀬」



「ソテツトンネル」
ソテツトンネルとその先の展望台から見た景色(金見崎)

















いよいよ闘牛。1トンの巨体が砂煙をあげてぶつかる。2、3分で早く終わるものから40分程度続くものまであった。長期戦は見ていてこちらがつらくなる。角が目に突き刺さらないかひやひやする。額と角が赤くなっていく。背を向けて逃げ出した方が負けとされる。動きが早いと歓声が上がる。勝つと牛主や応援団が場内に入って、牛の背中に乗って「ワイド、ワイド」と勝どきをあげる。その勝敗で牛の根性があるとかないとか。全国の闘牛の中で徳之島が日本一と地元では自負している


夜の食事をとった店。店の数が少なく雰囲気のいいお店も限られている。そういうお店があっても満席である。闘牛があるので観光客が多いのだろう。それにしてもこの島の飲食店は少なくて、それも素朴な店ばかりである。家族も多く、外食をすることも少ないのかも知れないし、観光客も通年で多いという訳でもないのだろう


大雨の中、徳之島をあとにする


運航時刻表


沖永良部島(和泊)


与論島。前回はこの島で3泊した。その時は連日天気も良く最高の海の色を見ることができた。やはり鹿児島県で一番南の島だけにサンゴ礁の面積も広い。今回は船の上から眺めただけであったが、雨が降っていて全く印象が違う


沖縄(那覇)に到着


連休最後の日の朝、那覇空港の様子。なぜか人が少ない?これで鹿児島の離島を巡る旅行は終わった

(おわり)

[2014年4月27日(日)〜5月6日(火)に訪問]