旅の途上で

私の旅の記録です

丹後半島(間人)から城下町「出石」へ

京都府京丹後市日本海に突き出した丹後半島北西岸に間人という漁村がある。「たいざ」と読む難読地名である。今回はこの間人の宿に宿泊することにした。これまでも何度かこの漁村を通過はしていたものの宿泊は初めてである。この日本海側では冬の味覚である松葉ガニズワイガニ)が有名であるが、特にこの間人漁港で水揚げされる「間人ガニ」はタグ付きの超高級なカニであり、水揚げ量の少ない幻のカニとしてカニ好きには知られている。漁期は11/6〜3/20であり、つい最近で今シーズンのカニ漁は終わっている。その宿の夕食はカニづくしのプランを選んでみた。しかし実はそのカニ間人ガニではなく、北海道方面でとれるカニである。間人ガニは地元でも高級すぎて食べるにはそれなりの覚悟がいる。
翌朝はあいにくの雨。でもなかなか日本海の漁村の雨もいい。風情がある。


羽田から伊丹に出発するとき、ふと窓の外を見るとラッキーなことにジャンボ機がとまっていた。まだドアが閉まる前の「電子機器」を使える時だったので撮影することができた


京都縦貫自動車道(綾部宮津道路)の由良川PAにある案内板。この自動車道もいつの間にかずいぶん延伸されていて驚いた


間人温泉の旅館の案内板


間人の道をゆっくり走る


間人で食べる北海道方面のズワイガニ。でもおいしかった。このカニすき以外にもたくさんのカニが出てきた



旅館の朝食での魚がおいしかったので、調達しているお店を教えてもらった。「さかなや平七」という。間人のお店らしいが、ちょっと離れたところにあるお店の方に行った

間人を後にして、兵庫県豊岡市にある出石という城下町へ。ここの出石そばを食べて帰ることにした。「出石皿そば」といい、盛岡のわんこそばがお椀に入っているのに対し、こちらはお皿に入っているという感じである(標準5皿?)。でも一皿分は少し多いのでわんこそばのように大量には食べられない。どちらが歴史あるかわからないが・・・。それにしても一体何件のお店があるのだろうか。



1件目。道路を走っていた時に見つけて何となく入ってみたくなったお店「南枝」



2件目。団体を受け入れるような大きなお店「鶴屋」


町のシンボル「辰鼓楼(しんころう)」。豊岡市出石伝統的建造物群保存地区を代表する建造物。日本最古の時計台ともいわれるが、札幌の時計台も同じような時代らしい

ところで、以前この集落の中心に豊岡市に合併する前の出石町役場があった。非常にレトロな作りの建物だった。この町には何度か訪問していて、いつかは覚えていないが、その役場が無くなっていてショックを受けたことを思い出す。無くなった建物の話をしても仕方がないが本当に残念である。全国的に役場は新しく建て替えられている町もあるが、昔ながらの建物の役場を見つけるとうれしく思う。

ちょっと話はそれるが、小学校や中学校などの木造校舎も大好きである。旅行中にそんな学校を発見したときも非常に楽しいが、今ではほとんど残っていない。たんに古いだけではなく美しい木造校舎も全国にいくつかある。これまで見てきた中では萩市の明倫小学校には感動した。昭和初期の作りであるが、木造2階建て4棟が残るなど規模では突出している。積み重なった時の流れと風格を感じる。





伊丹から羽田へ。到着してすぐに羽田では最後のジャンボ機を撮影することができた。政府専用機や海外の航空機を除いては、明日が最終フライトである。直接自分の目で見るのは、まさに今のこれが最後である

[2014年3月29日(土)〜30日(日)に訪問]