旅の途上で

私の旅の記録です

大雪の降る地域での雪おろしなど

旅先の記録ではないが、最近思っていることがあるので少しそのことを残しておこうと思う。

入社直後の札幌勤務時代に2度冬を越した経験がある。札幌の社員寮では朝の出勤時に寮の門から玄関までの雪かき当番があった。たまにまわってくると結構喜んでやっていた。また入社直後、その時の人生最大の買い物として、日産ダットサンピックアップトラックという車を買った。朝、ひと晩で降り積もった車の上の雪をおろすのも一苦労だったが、それはそれで全くいやな気持ちがなかった。やはり雪国で育っていないので、雪の本当の大変さがわかっていないのだろう。

この季節になると、東北や、新潟、長野などの大雪の降る地域では、屋根の雪おろし中の事故などの悲しいニュースを耳にする。高齢者の事故が多いような気がする。特に高齢者のひとり暮らしは全国的な課題であるが、大雪が降る地域での高齢者のひとり暮らしでの作業には危険が伴う。というか、雪おろしさえもできない高齢者がほとんどではないだろうか。

一方、都市には多くの若い人がいて、若い力がみなぎっている。大雪を見たことがない人たちも多いだろう。冬の間の数日間でも、大雪の経験をしたことがない若い人が、雪おろしなどのボランティアをするというのはどうだろうか。それでも不慣れな地域での作業である。最大限の安全に気を付けた上で、雪おろしなどの作業にあたらなければならない。

ただ、若い人は、その地域に行く旅費も厳しいかも知れない。そこで積雪地域の行政に支援してもらいたい。地域と都市のピストンバスや、旅費の片道なり何割かの支援をしてもらえればありがたい。

それと、ボランティアの若い人の宿泊先は、無料の公民館などでの寝泊りも考えられるが、若い人と会話をしたいと思っているような、高齢者のいる家に泊めてもらって、コミニュケーションをはかるなどをしてもいい。もちろん高齢者宅とは限らず、賛同してくれる家庭があれば、その地域と都市の若い人の交流が生まれると思う。

人との出会い、自然との出会い、美味しいものとの出会い、などなど、行ってみて初めて出会う何かがあるはず。

最近は、別の意味での危ない事件が起きているので、なかなか難しい面もあるかも知れない。でも、そういうことをすれば、日本全体での新たな結びつきができるのではないか。などと思っている。