旅の途上で

私の旅の記録です

山陰での年越し

この年末年始は山陰に行くことにした。決めたのはそんな前からではない。12月に入ってから行先を決めた。それからJRの指定席特急券、レンタカーをおさえ、宿泊先も決めた。宿泊先探しには少し時間を要した。帰りの岡山から東京までの新幹線は指定席を取ることができなかった。
いよいよ出発。先ずは新幹線で岡山に行き、特急やくもに乗り換えて鳥取県米子駅へ。そこでレンタカーを借りて3泊4日の旅行をすることにした。


特急やくも。岡山駅で撮影。381系の振り子型車両でカーブの多い路線を高速に走ることができる。まだこのタイプの国鉄型車両が走っていたとは驚いた。全国的に廃止されてきている。伯備線を高速で駆け抜けることができる。残念ながらこの先頭車のエンブレム(逆三角形の特急マーク)は外されていて、エンブレムの形をしたシールが貼ってあった。よこから見るとすぐにわかる。少しでも長く走っていてほしい。


米子駅。年末の寒波の影響で積雪した名残がある。米子駅に降り立ったのは学生の時以来かも知れない。大学の3回生の時に、この米子市の地理学調査を行った。弓ヶ浜半島は葉タバコと白ネギの一大産地である。この白ネギについて。農業地理学という分野での調査を行い、夏を中心にのべ10日位は現地調査をした思い出がある。


中海に浮かぶ大根島高麗人参とボタンの栽培で有名で知られている。由志園(ゆうしえん)というボタン園に行ってみた。


玉造温泉の有名な旅館がこの時期にしては妥当な正月料金で宿泊できた。大きな露天風呂があることで知られている。翌日、少し米子に戻る方向となったが、足立美術館に立ち寄った。この美術館は美しい日本庭園と横山大観のコレクションで知られている。


足立美術館の中に張ってあったポスター。四季折々美しい景色が見れるようだ。


雪の日本庭園。


山陰自動車道宍道湖サービスエリアの島根県地図の看板。


石見銀山は2012年9月に行ったばかりだったが、今回も行くことにした。先ず世界遺産センターに立ち寄ったが、年末年始の2日間は休館であった。銀山エリアの間歩(坑道)には行かずに大森エリアを少し見てまわった。
写真は武家屋敷や商家が残る大森エリアの外れ。家の壁に貼られた琺瑯の看板が懐かしい。


大森エリアの街並み。開いているお店は少ない。ほとんど人のいない静かな雰囲気はいい。


もう少し足を伸ばして温泉津(ゆのつ)温泉へ。ここは2012年9月石見銀山に初めて行った時の宿泊地だった。1300年の歴史があると言われている。この温泉には外湯が2か所あり、薬師湯と元湯という外湯がほぼ向かい合うかたちで位置している。今回は前回入浴しなかった元湯の方に入った。地元の常連らしき高齢者で混んでいた。湯船の雰囲気はいい。お湯も暑くて気持ちが良かった。残念ながら今夜はこの温泉地に泊まれない。空いていなかったので、小一時間走ったところにある山間の温泉地に向かった。


元旦の出雲大社は渋滞で大変だと、宿の人にも言われて出発。1時間程度走って出雲大社に10時半頃に近づくが、幸いにも渋滞にはなっていなかった。出雲大社の木の鳥居に最も近い駐車場に止めることができた。人は多いが都心部に近い神社に比べるとやはりましなのかも知れない。写真の先にあるのが正門となる木の鳥居。


銅の鳥居という日本最古の青銅の鳥居。まだ人が少なめのように思えるが、帰るころは中に入る参拝客でさらに混雑していた。


拝殿へお参りすればご本殿に参拝したことになるそうだが、ご本殿が建つ八足門から少しだけ入ってお参りできるようで長い列になっている。内部の写真撮影は禁止。ご本殿は2013年5月に平成の大遷宮が完了したと話題になっていた。


西側からのご本殿。高さは24mで日本一らしい。詳しくはわからないが、大国主大神(別名はだいこくさま)の祭壇は参拝者から見て左(西)を向いて設けられているらしい。実際、西側から本殿に向かって拝む人も多かった。

楽殿にある、日本最大級の大きなしめ縄。すごいので、3枚。



見上げるとデカい旗がはためいている。これは日本最大の日の丸の旗とのこと。その広さは畳75枚分の大きさらしい。比較するものが写っていないのでわかりにくいが・・・。


近くの荒木屋という老舗の出雲そば屋。丸い容器に盛られる割子そばが有名らしい。
割子三代というのを頼んだ。


のやきかまぼこ。

日御碕(ひのみさき)の灯台。青空と真っ白な灯台が美しい。高さは石積みの灯台としては日本一の44mとのこと。広大な日本海が広がるが、それにしてもすごい風である。



日御碕の案内図。この後宍道湖の北岸を東へと走り、松江市からは時間の関係で高速道路を経由して米子市へとへ向かった。その時にみた宍道湖に沈む夕日が美しかった。しかし残念ながらデジカメの電池が切れてしまっていて、携帯電話のカメラでしか撮影できなかった。

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皆生温泉の海に面した宿をチェックアウトし、弓浜半島を北上し境港市へ向かった。途中、井上靖記念館を見つけたので入ってみようかと思ったが休館だった。この境港市水木しげるのふるさとらしい。ゲゲゲの鬼太郎をテーマに街おこしをしている。境港駅(鬼太郎駅)からの水木しげるロードは、沿線の全てのお店が協力し合っているという感じがする。JRもタイアップして鬼太郎列車を6両も米子駅から走らせている。住民が一体となって取り組んでいる姿が素晴らしいと思った。今回は時間がなく、車で走りながら見たような感じだったが、ぜひまたゆっくり訪れたいと思った。写真は駅前の観光案内所(みなとさかい交流館)に描かれてる絵。


水木しげる記念館。時間がなかったため、あわただしく見てまわった。


米子から岡山へ戻る特急やくもの列車内。出雲神社近くの酒店で買った地元出雲市のお酒八千矛(やちほこ)。出雲大社のお神酒として御用達されている。このお酒で山陰旅行を締めくくる。

[2013年12月29日(日)〜2014年1月2日(木)に訪問]