霧雨が降っている平日の午前、千葉県佐倉市にある「ユーカリが丘」というニュータウンに訪問した。2年ほど前に仕事の関係で初めてその名前を聞くことがあったが、今回初めて訪問する機会を得た。
京成電鉄の「ユーカリが丘」駅近くでの用件をすまし、この駅に接続されている新交通システムの「山万ユーカリが丘線」に乗って、このニュータウンを概観することにした。この路線は2つ先の駅からぐるっとループ状に走っていて、その沿線において住宅地開発されている。このループの中には山林や水田のところもあって、一瞬どこにいるのかわからなくなるような広大なエリアである。高層の集合住宅群もあれば、戸建ての住宅群もある。この路線は一周15分ほどであり全部で6つの駅がある。途中の「井野」という駅でおりて、少し住宅地も歩いてみたりした。住んでみたくなるような結構いい雰囲気の住宅街である。そして広大なニュータウン内には、ホテルや商業施設、教育施設など生活に必要なほとんどの施設や設備がそろっている。開発は「山万」というデベロッパーであるが、長期的な街づくりを視野に地区ごとに特徴ある開発を行ってきている。毎年の分譲件数を決めてコンスタントに若い世代を取り入れるなど、居住世代の分散化により、今の日本で課題となっている様な、古い住宅地の老朽化や高齢化の問題が起きにくいような仕組みをつくっているらしい。このような特徴あるニュータウン開発に感銘を受けて、この地をあとにした。
[2013年6月14日(金)に訪問]